長野への旅に出た。
「はむおじさん、全国制覇の旅に出る。２周目」の第２弾である。


なぜ長野なのか。
行ってみたいキャンプ場があったからだ。
この２週間ほど前、おっさんキャンプ仲間のLINEにMad氏から誘いがあったのだが、都合がつかなかった。
実は今年の６月にも誘われたが、その時も行かなかった。


もう行くしかない。寒くなる前に信州だ。
天気はあまり期待できそうにないが、何とか持ってくれたらなぁ。




〔１日目〕

急ぐ旅でもないので、下道でのんびり行こうと朝から出発した。
走っているうちに面倒くさくなって、途中から高速に乗った。
この日は祝日なので、割引もあるしね。
愛知県あたりで、豪雨に遭った。大雨警報が出てるって？
ワイパーが効かないレベルの大雨を2回食らったが、何とか脱出。
中津川ICで下りて、後はR19を走ればいいだけだ。
今回は時間と体力を金で買った。


途中、道の駅やスーパーに寄って買い物をして、一気に目的地へ。



【長野県】


翌朝に撮った写真。天気が悪い。

木曽駒冷水公園キャンプ場
どれほど有名になっているか知らないが、YouTubeなどではかなりの数のレビュー動画が散見される。


サイトがいくつもあるので、場所選びで迷った。
上に行ったり下に行ったり。


本日の走行距離　290.6km。


結局こんなサイトを選んだ。これも朝の写真だ。
私の他には、夫婦と見られる中年カップルが二組と、20代と見られるバイクの女性が一人。


キャンプ場の探検と紹介は後回しにして、遅い昼食にしよう。


かいだそば。
開田高原には2018年8月に来ている。ここから50分の距離だ。



二人前と書いてあったが、全部茹でて、ネギだけのかけそばに。
ちょっと茹ですぎたか、思ったほどおいしくなかった。
蕎麦のせいではなく、茹で方や締め方の問題だと思われる。
蕎麦とビールで腹は膨れた。
何も食べなくても私の腹はずっと膨れている。そういうことは言わんでよろしい。




この日はわりと天気も良かったんだね。まだ夏の雲だね。




さて、この木曽駒冷水公園キャンプ場について。


魅力とされている部分を簡単に言うと、


①無料。


これに尽きる。
いや、それならわざわざ高速代とガソリン代を使ってまで来なきゃいいじゃん。



②どこでも車横付け、つまりオートキャンプ場なのだ。


③敷地全体は広く、区画なしのフリーサイトがあちこちにある。


この、①無料、②車横付け、③フリーサイトと三拍子が揃っていれば、私はもうそれで十分だ。



④ロケーションがいい（場所もある）。

こんな景色を眺めながらキャンプを楽しめる（場所もある。）
こういうところはやっぱり既に他の人たちが陣取っていた。


さらに、

⑤敷地内で風呂に入れる。￥500で24時間入り放題。
つまり、⑥風呂上がりのビールプシュッ！ヒャッハー！ができる。

これが風呂のある建物。目の前に駐車場あり。元はペンションだったらしい。



24時間有効。ただし、23時～9時は入れない。
18才以下無料、というのも太っ腹。



とてもきれいだが、決して広くはない。
脱衣所は棚があるだけ。鍵付きロッカーではない。



浴槽は二つに分かれており、それぞれ無理すれば10人ずつぐらいは入れる。
無理する必要は全く感じないが。



そもそもシャワー＆カランも三つしかない。
同時に大勢で入る想定ではない。

ちなみに真ん中のシャワーヘッドは、噂のミラブル。初めて使ってみた。
奥は普通のシャワー。写っていないが手前のミラブルは壊れたのか、外されていた。


私は着いた日の4時半ごろと、翌朝の10時頃に入った。
１日目は時間差で年配者及び若者と重なったが、２日目は完全に独占。


タオルやシャンプーなども買えるが、スタッフは誰もいない。
料金は料金箱に現金を入れるか、PayPay。



⑦結構充実した売店がある。

ゲストセンターの建物。スキー場のセンターハウスを改築したようだ。


生ビールもある。自分で注ぐ方式。


コーヒードリップもある。


電子レンジやオーブントースターも使える。

売店には客も多く、特に子どもたちがたくさんいるので写真は遠慮した。
子どもが遊ぶコーナーがあるので、ひっきりなしに子どもがやってくるのだ。
特に１日目は祝日だったし。

キャンプに必要な物はひととおり売っている。燃料とか調味料とか。
簡単な食品、お菓子も。アイスやジュース、アルコールなども、もちろん。
肉まで大量に売ってる。


ここにもスタッフはいない。風呂と同じで、現金箱かPayPay。クレジットカードもOK。
風呂といい、売店といい、スタッフなしのセルフレジ。
こんなところに悪い人は来ない、という性善説に基づいた運営なのだろうか。


私は薪一束とステッカーを買い、PayPayで支払った。


￥300。まあ、カンパみたいなものだね。



⑧ゴミが捨てられる。ただし、有料（￥５００で袋を買う）。

ビン･缶・ペットボトルも捨てられる。
私は￥500の袋を購入するほどのゴミを出さなかったので、利用しなかった。


⑨冷水が汲める。飲める。

駒ヶ岳から湧き出る雪解け水。冷水公園の由来でしょうな。


⑩トイレがきれい。

ゲストセンターのトイレに入るには、このナンバーロックを解除しなければならない。



そのためには、このおねえさんの指示通りLINEで友だち登録をして教えてもらう必要がある。
慌てて登録しましたがな。ちゃんと番号が送られてきた。



きれいなトイレだが、ウォシュレットではなかった。


実際にはいつ行ってもドアは開いていたし、売店が開いている時間帯はそっちからも入れる。
私は風呂のある建物（アルパイン）のトイレを利用していたので、特に問題はなかった。
ちなみにアルパインのトイレは、ウォシュレット付きだ。


④ロケーション、⑤風呂、⑥風呂上がりのビール、⑦売店、⑧冷水については、あればありがたいが、なければないで済ませる。特に売店など、あってもほとんど利用したことがない。
⑨ゴミもありがたいが、今回のタイミングでは必要なかった。無料なら捨てたけど。
⑩トイレはきれいなのに越したことはないが、まあ使えればOK。


炊事場らしい場所は見当たらなかった。
食器などを洗う場所は、ゲストセンターの横にあった。私は使っていない。


これからどうなるかわからないが、洗い場が一ヶ所、トイレが二ヶ所というのはさすがに少ない。
いや、全部を見渡したわけではないので他にもあるかも知れないけど。
連休などはもっと人が多いだろうし、大変だろうなと思うが。



ゲストセンターに近いサイトはさすがに人が多い。
2日目の朝の写真だが、前日（祝日）はもっと多かったと思う。



ゲストセンターの真ん前にあるウッドデッキのサイトもいっぱい。
まあ、ファミリーはこの辺りが便利なんだろうな。



そうだ、これも大事だ。

⑪予約が不要で、24時間出入りできる。
私は予定を急に変えることがあるので、予約不要はありがたい。


高規格キャンプ場なるものの定義はよく知らない。
まあ、「管理が行き届いている」「トイレや風呂・シャワー室が清潔」「売店やレンタル品が充実」なんてことではなかろうか。
管理人常駐という感じではないが、LINE登録すると連絡はつくようだ。
他の用件も満たしているので、ここは高規格キャンプ場と言ってよいだろう。

高規格キャンプ場はそれなりの料金がかかるのは常識。
それが無料。



と、いろいろ書いてきたけれど、木曽駒冷水公園キャンプ場のアレを見てもらったほうが絶対いいと思うぞ。そらそうよ。アレも貼っといたぞ。
YouTubeにもいっぱいアレがあるぞ。わかりやすいぞ。探して見てみ。



いやいや、じゃあ、ここまでの私のアレは何やったんやという話やけど。お～ん。




さて、蕎麦を食べてビールを飲んで風呂にも入ってきたはむおじさん。
後はのんびり致しましょう。



山賊焼き（小）。
長野県塩尻市・松本市を中心とした地域の名物。「焼き」とあるが、「揚げ」ではなかろうか。

でもこいつを炭火で炙ったので、紛れもない「焼き」になった。
衣がサクサクで、濃いめの味もうまい。
もちろん中身は鶏モモ。
（小）にしたが、普通サイズでもよかった。



エリンギに見えるが、正体はジャンボしめじ「ジャイアン」。



とりあえず炭火焼きにしてみた。
確かにエリンギとは違う。
エリンギほどギッシリ詰まった感じじゃなくて、サクッとした食感。
味はエリンギよりもキノコの味が濃厚という感じか。
とりあえず一本でやめとこ。もう一本はまた今度。



珍しくもないアルトバイエルン。満腹になってきたので、3本だけ。

炭火はここまでなので、火消し壺に入れて消火。



いつしかビールから日本酒へ。


木曽のさけ　七笑　純米吟醸。
すっきりしてるけど、お米の味がしっかり感じられるうまい酒。



酒のアテは、焼ねぎ味噌。

こんなん舐めながら日本酒飲んでたら、いつまでも終わらへんやん。



星がすごいぞ。
木々で空は狭くなっているし、雲も結構ある。
それでも見える空には星がぎっしり。




残念ながら雨が降ってきた。
すぐに外に出しているものを車の中に運び入れた。

雨は次第に強くなり、気がつけば足下は水溜まりになっていた。
イスとテーブル以外はしまいこんだので、被害は最小限だった。
ただし、焚き火の最中。
焚き火シートがビショビショどころか、水にプカプカ浮いていた。西岡恭蔵か。
雨は小降りになったが、これはもうどうしようもない。


後はいつものように焚火と音楽も酒のお供にして、と思っていたが早々とテントに退散。


おやすみなさい。



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おはようございます。

珍しく７時過ぎまで寝ていた。気温はちゃんと見てなかったけど、涼しいね。
明け方、シュラフだけでは寒く感じてシュラフカバーを使ったもんね。



雨は止んでいるが、霧が出ている。




昨日はあまり気にしていなかったが、テントの裏辺りにたくさん花が咲いている。
おまんら、いつからそこに咲いちょったんか。

右下のおまんら、どう見ても「おんまのおやこ」じゃき。※彼らはゲストセンターにおったがじゃ。




灰捨て場はないのかなと思っていると、サイトの真ん中辺りにドラム缶を切ったものを発見。
やっぱりこれだ。
写真はそのついでに、サイトの奥の方から撮った写真。
中年夫婦とバイクの女性が写り込んでしまった。許せ。


しばらく座ってボーッとしていたが、思い立ってゲストセンターまで歩いて行った。
その時撮ったのが、キャンプ場紹介で載せた写真たち。



“長野県のソウルフード”とも言われる、牛乳パン。
これは地域のパン屋さんではなく、Pascoの「信州発　牛乳パン　コーヒー」。



昨日から野菜が足りないので、オニオンカップサラダ。


霧が晴れて、時折日が差してきた。
諦めていたビショビショのテントもタープも乾きそうな気配。



タープの向きを変えて、日光に当てた。

太陽の熱はすごいね。ホントに乾いちゃった。
焚き火シートは完全ではないにしても、おおむね乾いた。


一気に撤収を終えて、二度目のお風呂。
今日はちょっと観光地にも行くつもりなのでね。焚き火臭は消しておこう。




寄付のお願いをされてしまった。
お金を払ったら無料キャンプ場じゃなくなるやん、と思う人は仕方ない。
でも私はこういうキャンプ場が持続可能であることを祈って、わずかだが寄付をしておいた。



祠まであって、キティちゃんまで祀られてる。
お賽銭的な感じで、お礼の気持ちを少しだけ。
金額はヒミツだが、5円とかやないで。言うとくけど。


いいキャンプ場じゃないの。
平日なら混み混みということはなさそう。
まだ上のほうは造成中みたいだし、もっと進化していくんじゃないかな。
今度は仲間たちと来てみたいな。


さあ、今日は一旦北上するぞ。