九州の旅に出た。
２週間に及ぶ旅はこの全国制覇の旅でも最長。というか、これまでの人生でも２週間の旅は初めてかも知れない。
これを書いているのは帰ってからなので、半月も前のことをどれだけ記憶しているか、不安である。
寝る前の日記メモと撮りためた写真と取っておいたレシートとLINEのやり取りをネタに、記憶をたどりながら記していこうと思う。


第１日目　２０１９．１０．１５

準備は昨日までにすべて整えている。朝、ちょこちょこっと残りを積み込んで６時台前半には出発。
今回は高速代をケチって下道を通って九州まで行こうという計画である。
下道で福岡まで休憩なしで走ると１４時間半以上はかかる。死んでまう。

無理をせずに岡山と広島でそれぞれ１泊ずつキャンプして、ゆっくり行こうではないか。
それでも一日の距離は約２４０ｋｍになるのだが。


ナビ子の言う最速コースに正直に従うと、まともに大阪・神戸を通ることになった。

大阪のどの辺りだったか、

ナビ子「渋滞などにより回避するルートが見つかりました。新しいルートを案内します。」
はむおじさん「なかなか気が利くやないかい。おお、確かにスイスイ走れるで。」
ナ「・・・・・・・」
は「あれ、止まったで。前がでかいトラックやから見えへんな。」
ナ「・・・・・・・」
は「これ、渋滞ちゃうん？堤防沿いやし、脇道ないやん。」
ナ「５００ｍ先、右折です。」
は「もしかして、このまま５００ｍもこの状態なん？」
ナ「・・・・・・・」
は「ノロノロというか、ちょっと進んだら止まるやんか。それでもだいぶ来たで。」
ナ「３００ｍ先、右折です。」
は「まだ３００ｍもあるんかいな。めっちゃ時間かかってるやん。」
ナ「・・・・・・・」
は「やっと信号見えたで。交差点前の工事で右折レーンしか使えへんがな。そら、混むわ。」
ナ「まもなく右折です。」
は「そのまもなくまでが長いでぇ。」

結局はまってから３０分。元のルートのほうがマシやったんじゃないの。


西宮で給油とコンビニで買ったおにぎりの朝食。


その後も走りにくいまま主に国道を西へ。加古川バイパス辺りから一気に距離を稼いだ。
今日は何を食べようかな。
特に岡山限定でなくてもいいな。
肉でも焼く？　鍋にする？


あ！調味料セット忘れた！


調味料は、塩・胡椒・醤油はよく使うので※お道具一軍セットに入れている。砂糖・油・みりん・片栗粉・酢など常温保存のセットは持ってきた。
忘れたんは冷蔵庫保存のセットやんか。万能調味料のめんつゆやポン酢、チューブのしょうが・にんにく・からし・わさび・一味唐辛子・鶏ガラスープなど。
やってもた。ま、手に入るものばかりなのでええねんけどな。

ちょっとうろたえてしもた。
※お道具一軍セットというのは、キャンプでは必ず使うものを入れている箱のこと。


【岡山県】

岡山県に入る。
前に来たときは日生でカキオコ食べたな、とか思いながら、備前市のスーパーで買い物。
特にどこにも寄らずに、目的地・総社市に着いた。


井尻野河川公園キャンプ場


広ーい芝生。


振り向けばさらに広い芝生。この写真の奥はグラウンド。


広ーいグラウンド。サッカーゴールの墓場か、というぐらいたくさんあった。
使われている雰囲気はない。


あるサイトで、このキャンプ場を利用するには管理者に電話を入れるだけでよいとあったので、電話してみた。

管理者は総社市役所観光プロジェクト課だそうじゃ。
電話に出た女性によると、何と！井尻野河川公園はもうキャンプ場としては使えなくなったんだそうじゃ。
確かに誰もキャンプをしていない。
えー！
こんなにきれいな芝生なのに。もったいない。でもダメだというなら仕方ない。


実はこの日はソロキャンプではない。
あの人がやってくる。

このブログをこれまでも丁寧に読んでくださっている方は、おそらくあの人だと思っただろう。

残念。
Mad氏ではないのだった。


今回の相方は、元仮面ライダーで現ジムニー乗りのK氏なのだった。

慌ててK氏に連絡。
はむおじさん「井尻野はキャンプできないそうじゃ。今どこじゃ？」
K氏「総社市で買い物してるので、もうすぐ行けそうじゃ。」
は「水辺の楽校が近そうじゃ。変更したほうが良さそうじゃ。」
K「そうじゃ、そうじゃ。そこが良さそうじゃ。」


こんなアホな会話してへんわ。


ものの数分で着いた。
本日の走行距離、２４２．５ｋｍ。

そうじゃ水辺の楽校

ここは今年１月、山陽シリーズで来たところ。

よかったらこちらもどうぞ。


でも何か納得できないので、市役所に再び電話。
男性が変わって出てきたが、イマイチ要領を得ない。
わかったのは、３０年４月からキャンプ場として使わないようにしたということ。その当時は市のＨＰ等でアナウンスされていた（かもしれない）そうじゃ。
ということは、３０年７月の西日本豪雨のせいではなさそうじゃ。
理由を聞いてみると、キャンプ場としての設備が整っていないから、みたいなことだそうじゃ。
確かに水も出ないし、トイレもグラウンド横の仮設トイレだけ。
悪質なキャンパーのマナー違反のせいということでもなさそうじゃ。

でもなぁ。キャンプ場の紹介サイトにはそんなこと書かれていないし、実際この９月１０月に井尻野でキャンプしたというブログや動画も見た。
要するに、真面目に連絡しなければ不便ながらキャンプをすることはできたのかも知れぬ。
違うキャンプ場を勧められたが、もう水辺の楽校に来たからいいや。
水辺の楽校はいいんですよね、と確認すると、そこは管轄が違うからわからんそうじゃ。


そうこうしているうちに、K氏がやって来た。
K氏と二人でキャンプをするのは初めてなのだ。


風が強い。二人で風がマシな場所を探して設営。
高梁川のほうから吹いてくるので、風は思ったより冷たい。


大きな木と車でも風は防げない。


さあ、飲むぞ、食うぞ。九州上陸の前祝いじゃ。

そうそう、今回の九州遠征。このK氏と、例のMad氏も同時に九州入りする。
この二日後に３人で集まるが、後はバラバラ。会えればまたどこかで会いましょうというスタンス。
あくまでも我々はソロキャンパーなのだ。
今月の初めには３人で作戦会議という名の飲み会をした。
決まったのは１７日に福岡で会おうということだけだったが。



最初のビールのあては、揚げ出し豆腐。冷たいまま。


蒜山おこわ。これが昼ご飯。もう夕方５時過ぎとるけどな。



夕焼け雲が赤い。



焼鮎。これはK氏が買ってきたもの。おいしそうじゃ。


K氏自慢の「野燗炉」。熱燗ゾーンはこんな渋い花柄だったのか。


そして、こうなる。一から焼くのではないので、温もったら食べられる。一匹ごちそうになった。うまい。


K氏のおでん。玉子とちくわと、あと何だろ。少し頂いた。


瀬戸赤どり香川県産。４０％引き。


よくある鍋野菜セット。切ったり洗ったりしなくていいから、キャンプではホントに助かる。しかも半額。


要するに鍋をしたのだが、その写真がない。
おでんの汁にぶち込んだような記憶もうっすらとあるが、定かではない。


これのせいだ。
岡山の銘酒　極聖　晴れの国　おかやま　純米酒　　どれが名前やねん。全部か。


いや、これのせいか。K氏自慢の「野燗炉」でつくる熱燗。熱燗用温度計まである。


いや、それとも焼酎のせいか。米焼酎「白岳」。K氏のものだが、結構飲んでしまった。
写真を撮り忘れていたので、K氏の翌日のFacebookから拝借した。


とにかくこの日は飲んでしまったのだ。
記憶がかなりあいまいになっている。



しかし、寒いな。気温は10℃を下回るほどではないが、とにかく風が冷たい。
結果的にはこの旅で、この日が一番の厚着だった。


そうそう、この日は十六夜。
たまに月が綺麗に撮れるのだが、いつも酔っぱらっているのでどういう設定にしているのか覚えられない。


だから、たいていはただの白い丸になる。

それでも何度もしつこく撮っていると、こんな写真が撮れた。


月夜のゴジラ。K氏の命名。
K氏は下品だが、なかなかのロマンチストだったりする。


酔ってると何を写そうとしたのか不明な写真を撮ってしまうことがある。


お化けにしか見えんのやが。


虫とお化けが苦手なK氏を不安にさせないために、検証しておいたほうがよさそうじゃ。

同様のもう少しましな写真を見ると、白い物体はどうやらK氏のテントのようなのだ。


ほら。これならテントに見えるじゃないか。


K氏のテントはこんな感じだから間違いないと思うのだが。
ただし、なぜK氏のテントの写真を撮ろうとしたのかは謎のままだ。


とにかく、この日のはむおじさんはかなり酔っていたのだ。
K氏もよくベロンベロンになるが、この日のK氏がどうだったかを思い出せないほどなのだ。

K氏ともいろんな話をしたのだが、悲しいかな、覚えていない。
K氏もMad氏よりもむしろアクが強く、おもろい生態が描けそうなのだが、悲しいかな、覚えていない。

もう寝たほうがいいな。
おやすみなさい。

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２０１９．１０．１６

おはようございます。
ぐっすり眠れたので、二日酔いは大丈夫だ。
でもさすがに寒かったな。明け方には８℃ぐらいまで下がっていたようだ。


そうだ、日記を書くのを忘れて寝てしまったな。
と思って朝の間に書いてしまおうと思ったら、何と２ページ、ぐしゃぐしゃの字で書いてあるではないか。
それも２ページとも同じようなことを。
しかも神戸を通ったときに震災のことを考えたとか見事な復興を遂げたとか。
そんなこと、特に思わずに走ってたけどな。はむおじさんは子どもの頃神戸に住んでいたから、潜在意識の中で思うところがあったのかな。

しかし、それも途中からは全く読めない。自分の字がこれほど読めないっていう経験ありますか。
ところどころ読める部分もあるが、全く意味がわからない。

仕方がないので、改めて書き直したのだった。



いい朝だ。青空が広がっている。
さすが、「晴れの国」。前回来たときは中途半端だったからなぁ。


ニシカワパンのきなこモッチー。それと午後ティーストレート。
朝食はさっさと済ませた。


K氏とはここで一旦別れる。
私は広島で１泊してから福岡に向かうが、K氏は今日がんばって山口まで行き、ゆっくりと九州入りしようという計画だそうじゃ。
Mad氏は一日早く出て、島根に１泊、広島に１泊、そして山口にも泊まってから福岡だそうじゃ。


ここの、トイレ。


あまり綺麗とは言えない仮設トイレが三つ。
ペダル式だが、水が流れない。


トイレの扉の表示を見て驚いた。
「洗面所」って！　さすがに顔は洗わんやろ。
手を洗う場所さえないから「お手洗い」も使えない。
むしろ「化粧室」なら可能か。手鏡があればできなくもない。誰がすんねん。


つなぎの岡山。もっと簡単に書いて終わりのつもりだったが、それなりに長くなってしまった。
このペースで書き続けていくつもりだろうか。やれやれ。