長引く梅雨空の南関東遠征⑤~“なめろう”を求めて南房総を走ろう。
第5日目 2019.7.19
サブタイトルに「南房総を暴走する」というフレーズを考えていたが、駄洒落好きなことがバレたらあかんのでやめた。
だから、「なめろう」と「走ろう」で韻を踏んでみた。そんな説明なくてもわかってもらえるタイトルにしようね。
特に東京見物もせずに、千葉へ向かう。
もう少し早い時間に市街地を抜けたかったが、結局通勤時間に重なった。
というか、東京から千葉に入ってもずっと市街地。
地方の山道に比べて疲れ方が増大する。
渋滞や信号待ちで思うように走れないというのは、結構ストレスなのだ。
景色は何にも面白くないし。
天気もよくないし。
【千葉県】
こっちに行ったらディズニーリゾートだとか、幕張メッセやZOZOマリンスタジアムの近くを走っているのかとか、そんなことぐらいしか考えずに運転していた。
もちろん写真もない。
千葉市内を走りながら、このまま内房だけでは面白くないなと思い始めた。
外房、そうだ、九十九里浜を眺めよう。眺めるだけでいいけど。泳がないけど。波に乗らないけど。
千葉市内から市原市に入り、内陸部に進む。
このあたりは茂原市か。
走りながら、私の脳裏には五つの問題が去来していたのだった。
①朝食問題・・・・まだ食べていない。秋葉原のカフェが悔やまれる。
②風呂問題・・・・早めに入りたいが、安いところが見つからない。
③ガソリン問題・・・・すぐにガス欠というわけではないが、焦る前に入れておきたい。
④クリーニング問題・・・・下着や靴下もギリギリ足りる分は持ってきたが、汗臭い洗濯物と同じ車内で過ごすのはもうイヤだ。
⑤ゴミ問題・・・・かなり溜まってきた。密閉袋に入れているのでにおいはそれほどでもないが、4日も経ってるゴミと同じ車内で過ごすのはもうイヤだ。
課題は山積みだが、一つ一つ解決していくしかない。
③ガソリンスタンド発見。ガソリンの補充に成功。
⑤ついでにゴミも捨てさせてもらった。解決。
①めんどくさいので、コンビニでおにぎりを二つ買って朝食。終わり。
意外に早く解決したじゃないか。
②風呂はネットで調べて、安くはないが九十九里浜近くのホテルに決めた。
静まりかえっている。やってる?
ホテルカアナパリ。フランスのパリではなくて、ハワイのビーチの名前だってね、カアナパリ。
看板が隅っこで寝てたけど、「日帰入浴」は大丈夫?
照明が見えたので入っていった。ちゃんと営業していた。
850円。高いな。
しかも1階の露天風呂付き大浴場が掃除中で使えない?
7階の展望風呂だけ使えるとのこと。まあいいや。
独占。
7階からの眺め。海が見える。青空は少しあるが、全体的には曇り。
850円は高い。しかも片方の風呂しか使えないのに。
でも独占はいいな。貸し切り代と割り切ることにしよう。
ただね、この後少し走ると、「日帰り入浴600円」なんていう看板があったぞ。見ないことにしたぞ。
そこから最も近い中里海水浴場。
南側を見る。
要するにこういう砂浜がずっと九十九里続いているということだな。
一里=4kmとして、99をかけて、396kmか。
いやいや、実際は約66km。
九十九はとても多いという誇張表現だと思っていたが、実際に鎌倉時代に使われていた長さの単位は一里=六町(一町は109m)で、それにしたがって計算すると、64.7km。その時代なら確かに九十九里ではないか。
適当につけたネーミングじゃなかったんだ。
黒いウェットスーツの人たちが、サーフボードみたいなものに乗っていた。
コナンに出てくる怪しい犯人ではないと思う。
他の海水浴場にも寄ってみたが、サーファーたちがたくさん波に乗っていた。
何と言っても2020東京オリンピックのサーフィン会場は、九十九里浜南端の釣ヶ崎海岸。
盛り上がってまっせ。
房総半島も他の半島と同じく、細かい線引きはないそうだ。
だから諸説あって、東に突き出た犬吠埼からだという人もいれば、チーバくんの首から下説もある。
この白子町は九十九里浜の中ではかなり南になる。
チーバくんでいうと、うなじの下辺り。この説では房総半島の付け根辺りということになる。
頭の中では千葉県=房総半島であり、房総半島の太平洋側=九十九里浜だったんだが、かなり違うようだ。
千葉県の北部は房総半島とは無関係だ。
九十九里浜の北端となる旭市も半島にあるかと言われたらそうでもない。犬吠埼よりは南にあるけど。
太平洋側(外房)で言えば、九十九里浜の南端のいすみ市から南に、勝浦市、鴨川市、南房総市とあり、かなり広い。
おおざっぱに言うと、九十九里浜は房総半島の上半分ぐらいって感じかな。
関東地方に対する地理的感覚は、関西人にとってはこの程度なんだな。
はむおじさんが関西人の基準だとは言わないけれど。
さて、④クリーニング問題を残したままだが、新たに、⑤昼食問題と⑥買い物問題が浮上してきた。
買い物は鴨川市か南房総市を考えていたが、いすみ市を走っているとき、道沿いに大きなスーパーを発見。
スーパーせんどう大原岬店。
もうここで買い物しよう。そして、何とここにはコインランドリーがある。洗濯している間に買い物だ。
買い物はまずまずの成果だが、ここで一つミスを犯した。
「鯵のなめろう」。千葉の名物の一つだ。
鯵を味噌、酒、ねぎ、みょうが、しそなどと一緒にまな板でたたいたもの。今夜のメインはこいつで日本酒だ。
このスーパーにはあった。でも序盤で見つけたのが運の尽き。
洗濯に40分ほどかかるし、店内をいつになくゆっくり歩き回ろうと思った。
早々とかごに入れてうろうろするより、しばらくは鮮魚売り場の冷蔵コーナーにおいといて、後でかごに入れよう。
ビールや氷はレジに並ぶ直前に買うというマイルールと同じ。
これが、失敗。
すっかり忘れてしまっていた。
買い物が終わると洗濯もちょうど終わりで、後は20分ほど乾燥機の仕事。
洗濯600円、乾燥機200円だったかな。
暇なので、隣の本屋に寄ったりして時間を過ごした。
こういう時間の使い方は珍しい。いつもスケジュールに追われてる感じだから。
でも、この時に「なめろう」の買い忘れに気づいていたら・・・。
乾燥も無事終わり、出発。
④クリーニング問題と⑥買い物問題が同時に片付いた。
後は⑤昼食問題。
これはもう決めてある。勝浦市まで30分。
江ざわ。時間が時間なら行列必至の人気店。
この時既に、2時半すぎ。
勝浦タンタンメン。
50円ずつの違いで中辛と大辛があったが、迷って普通にした。
何辛か知らないが、隣で食べていた男性が激しい勢いで汗をかいていたのにちょっとビビった。
背中側のマダムたちの「私には辛いわ~、普通にしといてよかったわよ~」みたいな会話も聞こえてたし。
結論から言うと、中辛でもよかったかな。普通のは特に辛いとは感じなかった。
しかも、刻み玉ねぎがいい甘みを出していて、とてもおいしい。
隣の男性は、ただの汗っかきだったのかもしれない。
しばらく走った頃、「なめろう」を買い忘れたことに気づいた。
まだ道の駅にも寄るし、大丈夫だろうと高をくくっていた。
ところが、道の駅でもスーパーでも「なめろう」に出会えない。
「新鮮市場」的なところによっても、鯵のたたきはあるが「なめろう」はない。
鯵のたたきで手を打つかとも思ったが、次に寄る店に「なめろう」があったら、鯵かぶりになってしまう。
寄らなきゃいいじゃないかとも思うが、やっぱり「なめろう」に出会いたい。
そうこうしているうちに、キャンプ場に着いてしまった。
もう5時を回っている。寄り道しすぎた。
でもガラガラなので、場所とり的には大丈夫。
やっぱり先ほど逃した「鯵のたたき」が気になって、買いに戻ることにした。
思ったよりもずいぶん前に寄った店だったようで、時間がかかり、店に着いたときにはもう営業終了だった。
他の店にも寄って、何か千葉県産の魚のお造りでもと思ったが、適当なものは手に入らなかった。
最初から鯵のたたきを買って、自分で作ってもよかったんだ。それっぽいものはできたはず。
いや、そもそも最初に寄ったスーパーで手にしておきながら、その場でかごに入れなかったことを後悔する。
なめろう、食べたい。なめろう、食べたい。なめろう、食べたい。パンケーキ、いらない。
無念。
結局「なめろう」は食べられなかった。最初のスーパーでちゃんと買っていれば、こんなに苦労はしなかった。
キャンプ場に改めて着いたのはもう6時過ぎ。
天気も悪いので、薄暗くなっている。
本日の走行距離、203.2km。やはり200km超えか。
多田良北浜海岸キャンプ場
海水浴場に併設されたキャンプ場。車の乗り入れ可。
そんなに安くはない。
タープはやめて、人間、テント、車各500円で、計1500円。
GWと7~8月しか営業していないので注意。
浜に乗り入れるとすぐに受付がある。
おっちゃんが一人いて、「今日は担当者が帰ったので、明日の朝払ってくれ。」ということだった。
金曜の夕方なので、泊まり客もそこそこいるかと思ったが、確かにそこそこ程度だった。
10組ぐらいはいたんだろうか。
雲が多いが、雨が降りそうな感じもない。
一応テントのひさしを張り出す準備はしたが、結局使わなかった。
海が西に開けているので、夕日が綺麗だろうなぁ。今日は無理そうだけど。
晴れていれば、富士山が見えるときもあるそうな。今日は100%無理だけど。
ダイヤモンド富士まで拝めるチャンスもある場所らしい。今日は1000%無理だけど。
砂地ではあるが、フラットな芝生が広がって快適。
トイレ棟。
炊事棟。
このキャンプ場のストロングポイントは、ゴミが捨てられること。
今回泊まったキャンプ場では唯一。
ただし、今日ガソリンスタンドでほとんど捨ててきちまった。
分別は細かいよ。
生ゴミ、燃えるゴミ、紙オムツはひとまとめ。
空き缶、ペットボトル、空きビン。
鉄くず、タンボール、プラスチック、セトモノ、電池。
分別ぐらいしますよ。捨てさせもらえるだけでありがたい。
キャンプファイヤーサークル。
さてさて、遅い時間になってしまった。夏場とは言え、6時過ぎてからの設営は珍しい。
すぐに宴会だ。
まずは冷奴から。
マーガレットポーク。
炭を熾して、焼いてみた。炭を熾したのは、今回の旅では初めてだ。
マーガレットポークステーキ。
一緒に焼いているのは、ししとう。
千葉県はししとうの収穫量、全国第2位。(1位は高知県)
ちなみに千葉は、ほうれん草、ネギ、かぶ、春菊、さやいんげん、マッシュルームなど、全国第1位を誇るものが多い。
3位以内のものは20品目以上あり、一大農業王国と言えそうだ。知らんかった。
銚子ははんぺんの故郷だったのか。
確かに、関西ではあまり食べへんなぁ。子どもの頃のおでんには絶対入ってなかったし。
これも炭で炙って食べた。この食べ方、うまい。
炭火焼きはシンプルに醤油で。
いつも持っているものだが、せっかく千葉に来たのだから記念撮影。
醤油の名産地・千葉のスーパーではさすがに醤油コーナーが充実していた。
ほとんどがキッコーマン。さすがにヒガシマル(兵庫県・全国シェア第5位)はない。
たまにヤマサを見かけたが、ヤマサも千葉県だから。ヤマサはキッコーマンに次いで全国シェア第2位。
関西では見かけないヒゲタ醤油(全国シェア第4位)というのもちらほら。
ちなみに、マーガレットポークの一口目で上あごをやけどした。
この後、熱いものや辛いものにちょっと苦戦した。
マーガレットにやられた。
南総の地酒、岩の井純米吟醸。すっきり飲みやすい。
ここから先は食べずに持って帰ったもの。
千葉と言えば、落花生。収穫量はもちろん第1位。全国シェアはほぼ80%。
枝豆。全国第3位。
お土産のびわジャム。びわも全国第2位。(1位は長崎県)
鯛せんべい。鯛のランキングは調べていない。
あまり食べていないように思えるが、旅も5日目ともなると食べ残したものが増えていくのよね。
自信のクーラーボックスもさすがに夏場は過信してはいけないので、積極的に残り物を食べた。
スーパーやコンビニで売っているロックアイスは、基本毎日買い足した。
おかげで水は買わずに済んだ。
スタートが遅かったせいか、この日のテントインは11時半近く。
目の前に落ちていた流木(流竹?)で焚き火しまくってたしなぁ。
おやすみなさい。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
2019.7.20
波の音がかなり大きい。海の横で寝てるんだから当たり前だけど。
4時か5時頃、テントの中で雨の音を聞いた。
ヤバい、乾かんやつか。
6時半頃起きてみると、降っていないどころか、降っていた痕跡がない。あれは夢?
かなり早くから人の声がするなぁと思っていたら、早朝からやって来た車がたくさんあるのだ。
6時半になる前から、テントやタープのペグ打ちの音が聞こえてた。
今日は土曜日。天気はよくないけど、一日泳ぎまくるのかなぁ。
朝の海。どんより。泳ぎたいとは思わんなぁ。
朝食はパンとコーヒー。塩バターパンと、何とかカレーパン。ちょっと潰れてる。
高い波が押し寄せてくる。消波ブロックの効果抜群。
これがなかったら、左側の子どもたちはみんな波にさらわれている。
最初子どもたちはこの消波ブロックの上で遊んでいた(生き物さがし?)が、さすがに危険を察知して降りた。
おじさんはいつ声をかけようかとドキドキしていた。
危険察知能力は年齢とともに高まるんだなと思った。
高学年ぐらいの子がまず下に降りて、他の子に降りるように促していた。
中学年ぐらいの子は降りたが、一番小さい子たちはなかなか降りようとしなかった。
今日はロングドライブ。
まだ8時過ぎだが、撤収も終わったので出発しよう。
いつも通り、忘れ物、落とし物、忘れゴミ、忘れペグなどを入念にチェック。
すると、
テントを張っていた辺りの下で、カニがフォークダンスしてた。
にらまれた。
出口付近に行くと、ちょうど管理人さんも来ていてちゃんと料金を支払うことができた。
あと15分早かったら払わずにずらかったのに・・・・なんてこと、思ってないから。
それでは、出発!
サブタイトルに「南房総を暴走する」というフレーズを考えていたが、駄洒落好きなことがバレたらあかんのでやめた。
だから、「なめろう」と「走ろう」で韻を踏んでみた。そんな説明なくてもわかってもらえるタイトルにしようね。
特に東京見物もせずに、千葉へ向かう。
もう少し早い時間に市街地を抜けたかったが、結局通勤時間に重なった。
というか、東京から千葉に入ってもずっと市街地。
地方の山道に比べて疲れ方が増大する。
渋滞や信号待ちで思うように走れないというのは、結構ストレスなのだ。
景色は何にも面白くないし。
天気もよくないし。
【千葉県】
こっちに行ったらディズニーリゾートだとか、幕張メッセやZOZOマリンスタジアムの近くを走っているのかとか、そんなことぐらいしか考えずに運転していた。
もちろん写真もない。
千葉市内を走りながら、このまま内房だけでは面白くないなと思い始めた。
外房、そうだ、九十九里浜を眺めよう。眺めるだけでいいけど。泳がないけど。波に乗らないけど。
千葉市内から市原市に入り、内陸部に進む。
このあたりは茂原市か。
走りながら、私の脳裏には五つの問題が去来していたのだった。
①朝食問題・・・・まだ食べていない。秋葉原のカフェが悔やまれる。
②風呂問題・・・・早めに入りたいが、安いところが見つからない。
③ガソリン問題・・・・すぐにガス欠というわけではないが、焦る前に入れておきたい。
④クリーニング問題・・・・下着や靴下もギリギリ足りる分は持ってきたが、汗臭い洗濯物と同じ車内で過ごすのはもうイヤだ。
⑤ゴミ問題・・・・かなり溜まってきた。密閉袋に入れているのでにおいはそれほどでもないが、4日も経ってるゴミと同じ車内で過ごすのはもうイヤだ。
課題は山積みだが、一つ一つ解決していくしかない。
③ガソリンスタンド発見。ガソリンの補充に成功。
⑤ついでにゴミも捨てさせてもらった。解決。
①めんどくさいので、コンビニでおにぎりを二つ買って朝食。終わり。
意外に早く解決したじゃないか。
②風呂はネットで調べて、安くはないが九十九里浜近くのホテルに決めた。
静まりかえっている。やってる?
ホテルカアナパリ。フランスのパリではなくて、ハワイのビーチの名前だってね、カアナパリ。
看板が隅っこで寝てたけど、「日帰入浴」は大丈夫?
照明が見えたので入っていった。ちゃんと営業していた。
850円。高いな。
しかも1階の露天風呂付き大浴場が掃除中で使えない?
7階の展望風呂だけ使えるとのこと。まあいいや。
独占。
7階からの眺め。海が見える。青空は少しあるが、全体的には曇り。
850円は高い。しかも片方の風呂しか使えないのに。
でも独占はいいな。貸し切り代と割り切ることにしよう。
ただね、この後少し走ると、「日帰り入浴600円」なんていう看板があったぞ。見ないことにしたぞ。
そこから最も近い中里海水浴場。
南側を見る。
要するにこういう砂浜がずっと九十九里続いているということだな。
一里=4kmとして、99をかけて、396kmか。
いやいや、実際は約66km。
九十九はとても多いという誇張表現だと思っていたが、実際に鎌倉時代に使われていた長さの単位は一里=六町(一町は109m)で、それにしたがって計算すると、64.7km。その時代なら確かに九十九里ではないか。
適当につけたネーミングじゃなかったんだ。
黒いウェットスーツの人たちが、サーフボードみたいなものに乗っていた。
コナンに出てくる怪しい犯人ではないと思う。
他の海水浴場にも寄ってみたが、サーファーたちがたくさん波に乗っていた。
何と言っても2020東京オリンピックのサーフィン会場は、九十九里浜南端の釣ヶ崎海岸。
盛り上がってまっせ。
房総半島も他の半島と同じく、細かい線引きはないそうだ。
だから諸説あって、東に突き出た犬吠埼からだという人もいれば、チーバくんの首から下説もある。
この白子町は九十九里浜の中ではかなり南になる。
チーバくんでいうと、うなじの下辺り。この説では房総半島の付け根辺りということになる。
頭の中では千葉県=房総半島であり、房総半島の太平洋側=九十九里浜だったんだが、かなり違うようだ。
千葉県の北部は房総半島とは無関係だ。
九十九里浜の北端となる旭市も半島にあるかと言われたらそうでもない。犬吠埼よりは南にあるけど。
太平洋側(外房)で言えば、九十九里浜の南端のいすみ市から南に、勝浦市、鴨川市、南房総市とあり、かなり広い。
おおざっぱに言うと、九十九里浜は房総半島の上半分ぐらいって感じかな。
関東地方に対する地理的感覚は、関西人にとってはこの程度なんだな。
はむおじさんが関西人の基準だとは言わないけれど。
さて、④クリーニング問題を残したままだが、新たに、⑤昼食問題と⑥買い物問題が浮上してきた。
買い物は鴨川市か南房総市を考えていたが、いすみ市を走っているとき、道沿いに大きなスーパーを発見。
スーパーせんどう大原岬店。
もうここで買い物しよう。そして、何とここにはコインランドリーがある。洗濯している間に買い物だ。
買い物はまずまずの成果だが、ここで一つミスを犯した。
「鯵のなめろう」。千葉の名物の一つだ。
鯵を味噌、酒、ねぎ、みょうが、しそなどと一緒にまな板でたたいたもの。今夜のメインはこいつで日本酒だ。
このスーパーにはあった。でも序盤で見つけたのが運の尽き。
洗濯に40分ほどかかるし、店内をいつになくゆっくり歩き回ろうと思った。
早々とかごに入れてうろうろするより、しばらくは鮮魚売り場の冷蔵コーナーにおいといて、後でかごに入れよう。
ビールや氷はレジに並ぶ直前に買うというマイルールと同じ。
これが、失敗。
すっかり忘れてしまっていた。
買い物が終わると洗濯もちょうど終わりで、後は20分ほど乾燥機の仕事。
洗濯600円、乾燥機200円だったかな。
暇なので、隣の本屋に寄ったりして時間を過ごした。
こういう時間の使い方は珍しい。いつもスケジュールに追われてる感じだから。
でも、この時に「なめろう」の買い忘れに気づいていたら・・・。
乾燥も無事終わり、出発。
④クリーニング問題と⑥買い物問題が同時に片付いた。
後は⑤昼食問題。
これはもう決めてある。勝浦市まで30分。
江ざわ。時間が時間なら行列必至の人気店。
この時既に、2時半すぎ。
勝浦タンタンメン。
50円ずつの違いで中辛と大辛があったが、迷って普通にした。
何辛か知らないが、隣で食べていた男性が激しい勢いで汗をかいていたのにちょっとビビった。
背中側のマダムたちの「私には辛いわ~、普通にしといてよかったわよ~」みたいな会話も聞こえてたし。
結論から言うと、中辛でもよかったかな。普通のは特に辛いとは感じなかった。
しかも、刻み玉ねぎがいい甘みを出していて、とてもおいしい。
隣の男性は、ただの汗っかきだったのかもしれない。
しばらく走った頃、「なめろう」を買い忘れたことに気づいた。
まだ道の駅にも寄るし、大丈夫だろうと高をくくっていた。
ところが、道の駅でもスーパーでも「なめろう」に出会えない。
「新鮮市場」的なところによっても、鯵のたたきはあるが「なめろう」はない。
鯵のたたきで手を打つかとも思ったが、次に寄る店に「なめろう」があったら、鯵かぶりになってしまう。
寄らなきゃいいじゃないかとも思うが、やっぱり「なめろう」に出会いたい。
そうこうしているうちに、キャンプ場に着いてしまった。
もう5時を回っている。寄り道しすぎた。
でもガラガラなので、場所とり的には大丈夫。
やっぱり先ほど逃した「鯵のたたき」が気になって、買いに戻ることにした。
思ったよりもずいぶん前に寄った店だったようで、時間がかかり、店に着いたときにはもう営業終了だった。
他の店にも寄って、何か千葉県産の魚のお造りでもと思ったが、適当なものは手に入らなかった。
最初から鯵のたたきを買って、自分で作ってもよかったんだ。それっぽいものはできたはず。
いや、そもそも最初に寄ったスーパーで手にしておきながら、その場でかごに入れなかったことを後悔する。
なめろう、食べたい。なめろう、食べたい。なめろう、食べたい。パンケーキ、いらない。
無念。
結局「なめろう」は食べられなかった。最初のスーパーでちゃんと買っていれば、こんなに苦労はしなかった。
キャンプ場に改めて着いたのはもう6時過ぎ。
天気も悪いので、薄暗くなっている。
本日の走行距離、203.2km。やはり200km超えか。
多田良北浜海岸キャンプ場
海水浴場に併設されたキャンプ場。車の乗り入れ可。
そんなに安くはない。
タープはやめて、人間、テント、車各500円で、計1500円。
GWと7~8月しか営業していないので注意。
浜に乗り入れるとすぐに受付がある。
おっちゃんが一人いて、「今日は担当者が帰ったので、明日の朝払ってくれ。」ということだった。
金曜の夕方なので、泊まり客もそこそこいるかと思ったが、確かにそこそこ程度だった。
10組ぐらいはいたんだろうか。
雲が多いが、雨が降りそうな感じもない。
一応テントのひさしを張り出す準備はしたが、結局使わなかった。
海が西に開けているので、夕日が綺麗だろうなぁ。今日は無理そうだけど。
晴れていれば、富士山が見えるときもあるそうな。今日は100%無理だけど。
ダイヤモンド富士まで拝めるチャンスもある場所らしい。今日は1000%無理だけど。
砂地ではあるが、フラットな芝生が広がって快適。
トイレ棟。
炊事棟。
このキャンプ場のストロングポイントは、ゴミが捨てられること。
今回泊まったキャンプ場では唯一。
ただし、今日ガソリンスタンドでほとんど捨ててきちまった。
分別は細かいよ。
生ゴミ、燃えるゴミ、紙オムツはひとまとめ。
空き缶、ペットボトル、空きビン。
鉄くず、タンボール、プラスチック、セトモノ、電池。
分別ぐらいしますよ。捨てさせもらえるだけでありがたい。
キャンプファイヤーサークル。
さてさて、遅い時間になってしまった。夏場とは言え、6時過ぎてからの設営は珍しい。
すぐに宴会だ。
まずは冷奴から。
マーガレットポーク。
炭を熾して、焼いてみた。炭を熾したのは、今回の旅では初めてだ。
マーガレットポークステーキ。
一緒に焼いているのは、ししとう。
千葉県はししとうの収穫量、全国第2位。(1位は高知県)
ちなみに千葉は、ほうれん草、ネギ、かぶ、春菊、さやいんげん、マッシュルームなど、全国第1位を誇るものが多い。
3位以内のものは20品目以上あり、一大農業王国と言えそうだ。知らんかった。
銚子ははんぺんの故郷だったのか。
確かに、関西ではあまり食べへんなぁ。子どもの頃のおでんには絶対入ってなかったし。
これも炭で炙って食べた。この食べ方、うまい。
炭火焼きはシンプルに醤油で。
いつも持っているものだが、せっかく千葉に来たのだから記念撮影。
醤油の名産地・千葉のスーパーではさすがに醤油コーナーが充実していた。
ほとんどがキッコーマン。さすがにヒガシマル(兵庫県・全国シェア第5位)はない。
たまにヤマサを見かけたが、ヤマサも千葉県だから。ヤマサはキッコーマンに次いで全国シェア第2位。
関西では見かけないヒゲタ醤油(全国シェア第4位)というのもちらほら。
ちなみに、マーガレットポークの一口目で上あごをやけどした。
この後、熱いものや辛いものにちょっと苦戦した。
マーガレットにやられた。
南総の地酒、岩の井純米吟醸。すっきり飲みやすい。
ここから先は食べずに持って帰ったもの。
千葉と言えば、落花生。収穫量はもちろん第1位。全国シェアはほぼ80%。
枝豆。全国第3位。
お土産のびわジャム。びわも全国第2位。(1位は長崎県)
鯛せんべい。鯛のランキングは調べていない。
あまり食べていないように思えるが、旅も5日目ともなると食べ残したものが増えていくのよね。
自信のクーラーボックスもさすがに夏場は過信してはいけないので、積極的に残り物を食べた。
スーパーやコンビニで売っているロックアイスは、基本毎日買い足した。
おかげで水は買わずに済んだ。
スタートが遅かったせいか、この日のテントインは11時半近く。
目の前に落ちていた流木(流竹?)で焚き火しまくってたしなぁ。
おやすみなさい。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
2019.7.20
波の音がかなり大きい。海の横で寝てるんだから当たり前だけど。
4時か5時頃、テントの中で雨の音を聞いた。
ヤバい、乾かんやつか。
6時半頃起きてみると、降っていないどころか、降っていた痕跡がない。あれは夢?
かなり早くから人の声がするなぁと思っていたら、早朝からやって来た車がたくさんあるのだ。
6時半になる前から、テントやタープのペグ打ちの音が聞こえてた。
今日は土曜日。天気はよくないけど、一日泳ぎまくるのかなぁ。
朝の海。どんより。泳ぎたいとは思わんなぁ。
朝食はパンとコーヒー。塩バターパンと、何とかカレーパン。ちょっと潰れてる。
高い波が押し寄せてくる。消波ブロックの効果抜群。
これがなかったら、左側の子どもたちはみんな波にさらわれている。
最初子どもたちはこの消波ブロックの上で遊んでいた(生き物さがし?)が、さすがに危険を察知して降りた。
おじさんはいつ声をかけようかとドキドキしていた。
危険察知能力は年齢とともに高まるんだなと思った。
高学年ぐらいの子がまず下に降りて、他の子に降りるように促していた。
中学年ぐらいの子は降りたが、一番小さい子たちはなかなか降りようとしなかった。
今日はロングドライブ。
まだ8時過ぎだが、撤収も終わったので出発しよう。
いつも通り、忘れ物、落とし物、忘れゴミ、忘れペグなどを入念にチェック。
すると、
テントを張っていた辺りの下で、カニがフォークダンスしてた。
にらまれた。
出口付近に行くと、ちょうど管理人さんも来ていてちゃんと料金を支払うことができた。
あと15分早かったら払わずにずらかったのに・・・・なんてこと、思ってないから。
それでは、出発!
ひょんなことから神奈川の旅③~飛行機を見ながらデイキャンプ、からの、夜の河原でファミマのお稲荷さんを喰らう~
ひょんなことから神奈川の旅②~湘南海岸を爆走し、三浦半島で海鮮を喰らう~
ひょんなことから神奈川の旅①~初老の紳士、憧れの人と豚モツを喰らう~
長引く梅雨空の南関東遠征⑥~最終日は、戻って埼玉。
長引く梅雨空の南関東遠征④~今日の泊まりは東京・神田?!
長引く梅雨空の南関東遠征③~梅雨の合間に、晴れて埼玉。
ひょんなことから神奈川の旅②~湘南海岸を爆走し、三浦半島で海鮮を喰らう~
ひょんなことから神奈川の旅①~初老の紳士、憧れの人と豚モツを喰らう~
長引く梅雨空の南関東遠征⑥~最終日は、戻って埼玉。
長引く梅雨空の南関東遠征④~今日の泊まりは東京・神田?!
長引く梅雨空の南関東遠征③~梅雨の合間に、晴れて埼玉。