天気は薄曇り。もっと晴れるんだと思ってたけど、眩しくなくていい。
風はそれほど強くない。3～4mの風の予報を見たが、これなら大丈夫。焚火もできそう。
半袖一枚でもいいが、木陰では薄手のパーカーを着るぐらいがいい。



うん、これが5月のキャンプ。
そして、これが湖畔のキャンプ。
実に心地よい。


3月は最終盤にお山のキャンプができた。
4月はMad氏邸のお泊まり花見があったが、あれをキャンプというには無理がある。
5月は初旬のお山のキャンプを断ったし、先週の2回のキャンプにも行けなかった。


こんないい季節にキャンプをしないなんて。
もうすぐ梅雨に入るぞ。明けたら暑い暑い夏が来るぞ。


雨の心配はなさそうなので、ソロキャンプを敢行。
どこでもよかったが、久しぶりに湖岸緑地に決めた。



【滋賀県】
湖岸緑地　津田江-1（北）

簡易トイレの壁の張り紙。



例によって、数ある湖岸緑地を南から覗きながらここにたどり着いた。

平日だけど、駐車場に車がいっぱいの緑地もある。
いっぱいではないが、テントが張れそうないい場所の近くに釣り人の車が停まっているケースもある。
釣り客がたくさんいて落ち着けそうにない場所もある。
テントの数はどこもちらほらで、確かにブームも下火になってきた気もする。


湖岸緑地でのキャンプは1年半ぶり。前回は2022年11月の女子会デイキャンプからのわびしいソロキャンプ。

この時はもっと南にある北山田1という場所。



その年の9月にソロキャンプをしたのがこの津田江-1（北）だし、さらにその前年の11月のソロキャンプもここ。
湖岸緑地での純粋なソロキャンプは、3回連続でこの場所に来たことになる。
何となく使い勝手がいいのかな。
駐車場が近くて柵があまりないので、設営がしやすいのがありがたい。
トイレはイマイチだけどね。イマニかイマサンだね。





こんな感じで設営完了。
後ろの赤い葉っぱの植え込みは、テントと車の間ぐらいで途切れている。


さあ、少し遅めの昼食にしよう。もう2時前だぞ。


まずは到着ビールだな。


サントリー生ビール6缶を買うと、おまけでYOASOBIの缶ホルダーがついていた。
撮影用に装着したが、保冷効果は期待できなさそうなのでTHERMOSに戻った。


到着お惣菜は用意していない。
じゃあ、到着ラーメンかな。それとも到着・・・・？




到着豚肉串？



ずいぶん前に、キャンパーの間で流行っていたとかいないとか。
みたらし団子を豚バラ肉で巻いて焼くやつ。一度やってみようと思いつつ、機会を逃していた。



こういうことだな。みたらし団子の豚バラ巻。


味は想像したとおり。外はカリッ、中はモチッ。
豚バラには軽く塩をふりかけただけだが、団子のたれの甘じょっぱさがちょうどいい。
何より、ブラックペッパーがいい仕事をしている。
３本とも一気に食べて、ビールは2缶。


昼食用にカップ麺もあったのだが、食べずじまい。
団子３本と豚バラ111gは1食分になりそうな気がしたのだ。予想通りだ。
カロリー的にも結構なもんだろう。これにカップ麺をプラスしてはいけない。

とりあえず、腹は膨れた。食べる前から腹は膨れてるの。毎回言うてる感じ。



しばらく飲み食いはやめとこ。

ぼーっと琵琶湖を見る時間。



この方向を見るとどんよりだが、そんなに暗くはない。

風は背中側から吹いている。心地よく感じるぐらいの強めの風。
琵琶湖から吹いてくる風よりは、いろんな意味で楽。




水上スキーみたいなのをやってる。かなり速いな。
気持ちいいんだろうなとは思うけど、やってみたいとは思わんなぁ。
そもそもできへんやろ。




ボートで沖に出て釣りをしている二人組がいる。
もっとアップにした写真も撮ったが、彼らの知り合いが見たら誰かわかるレベルだったので、掲載はしません。




空を見上げた。お日さまはずっとこんな感じ。





駐車場の様子。ポツポツ停まっている程度。




読書でもするか。


チェアに座ったまま、持ってきた文庫本を読んでいた。
ちょっと古くさいけど、松本清張の短編集。
昭和30年代から40年代ぐらいに書かれた作品を、このところたくさん読んでいる。
殺人事件があって、刑事や探偵が犯人やトリックを暴いていくというタイプの話は少ない。
でも何となく謎めいたことが明かされていく面白みはある。

何冊か読んでいるうちに、気づいたことがある。
その頃の清張さんによると、五十代はもう年寄りなのだ。
五十過ぎの登場人物は、いかにも老いぼれっぽく書かれている。
「もうすぐ六十になる老人」なんて表現に出くわすと、ちょっとドキッとするじゃないか。
はむおじさんは完全に「老人」だ。そうか、「老人」なのか。「おっさん」ぐらいにしてくれないか。
清張さんの感覚というか、当時はそういう感じだったのかもな。
そう思えば、今の老人は若いな。若かったら老人じゃないか。いや、若い老人はたくさんいる。K氏とか。誰が若い老人やねん。俺は若人や。なるほど、老いた若人ね。


読んでいるうちに眠たくなってきたので、テントの中に横たわって少しお昼寝。
そんなにしっかりとは眠っていないが、しばらくウトウトしていた。




日が傾いてきている。
釣りのおっちゃんがちょこちょこいる。
勝手に写真のモデルになってくれてありがとう。




せっかく仕込んできたので、うずら卵の燻製を作った。
今回も家で茹でて殻を剥いて、一晩めんつゆに漬けておいた。
少し食べて、残りは夜のおつまみに。



定番中の定番、チーズの燻製。
ベビーチーズは薄いからか、6pチーズに比べてペチャっとなった。
アーモンド入りということもあって、何となくおかきみたいになってしまった。
これも一つ食べて、後は夜用。




こういう琵琶湖の夕景、好きです。



午後5時ごろからはラジオで大相撲中継、6時からはプロ野球中継。
近くに誰もいないので、それほどボリュームには気を遣わない。
と言っても、2mも離れたらほぼ聞こえない音量。



右の方には、デイキャンプらしき男性二人組。
その奥には若い夫婦っぽいカップル。
テントを張っていたので泊まるのかと思ったら帰っていった。


左のほうはずっと離れた場所に、男性ソロ。
トイレの帰りに近くを通った際に、軽く挨拶した。同世代ぐらいのおっちゃん。
このおっちゃんと私だけが泊まりだったみたい。


さらにそのずっと向こうには、小さい子がいる家族。
姿はよく見えないが、子どもの泣き声が聞こえた。
かなり夜遅くまでいたので泊まりかと思ったが、朝にはいなかった。



それより不思議なのが、夕方クルマでやって来た若いカップル。
私と向こうにいるおっちゃんの間ぐらいに、荷物を運んだ。テーブルやら何やら。
軽くＢＢＱでもして帰るのかな、ぐらいに思っていたら、何もせずすぐに荷物をクルマに片付けた。
何だ、場所を替えるのか。おっさんに挟まれたポジションはお嫌いか。
挟まれてると言うても、かなり距離はあるけどな。

問題はその後。
クルマを置いたまま、二人は忽然と姿を消した。
暗くなってもクルマ（小さい軽）はそのまま。

私が寝る前、10時半頃に見たときはクルマはなかった。
いつ戻ってきて去っていたのか、結局わからず。


謎だな。
どうでもいいけどな。



焚火を開始して、炭を熾した。
風はほぼ止んだ。



ステーキじゃないよ。マグロだよ。



表面を炙ったよ。いつもの汚いまな板じゃなくて、まな板シートを導入したよ。




「漬けマグロのたたきガーリックソース」
ぼっち女campさんの二冊目の著書「日本一おいしいソト呑みレシピ」より。
前日から、にんにくスライスと共にしょうゆ・酒・みりんに漬け込んでおいた。
マグロを炙って、漬け汁を加熱してソースにした。ベビーリーフを添えた。



ぼっち女campさんの料理を紹介した記事を過去に2回書いた。




よかったらどうぞ。というより、ぼっちさんの動画を見てもらったほうがいいと思うぞ。


ちょっと炙りすぎて、たたきのレア感が弱まってしまった。
たたきとマグロステーキの間ぐらいになってしまったのは痛恨の極み。
まあ、にんにくがよく効いていて、十分おいしいけど。

日本酒を持ってきてないので、芋焼酎ロックとともに。




日が沈むと、対岸の夜景がきれいに見えてくる。



焚火も入れてみた。火消し壺（缶）が邪魔。そういうとこやで、というご指摘はごもっとも。



ぼっちさんの本からもう一品作ったのだが、食べずに翌朝に残すことになった。
あまり空腹を感じていない。


到着してから、団子の豚バラ巻とマグロしか食べてないのにな。
燻製うずら卵とチーズも少しだけ。


以前に比べて、明らかにキャンプで食べる量が減っている。
ソーセージやら缶詰やら、足りなかったら足せるものはいろいろあったが、出番なし。




もう一品のほうを作ってできたころに、大きなピンチがあったのも影響している。


パーカーのポケットに入れていたクルマのキーがない。
少し肌寒くなって、ジャケットに着替えたときか。ジャケットのポケットに入れ替えたことは覚えている。
焚火をしていると暑くなったので、またパーカーに替えた。その時か。

しかしジャケットにも入っていない。
着替えた周辺にも落ちていない。
着替えてから車は助手席のドアしか開けていないので、その辺も丁寧に見たがない。
何種類かあるバッグのポケットも全部見た。


草むらに落ちてたら、結構ヤバいぞ。
翌朝明るくなってから探すしかないか。


大ピンチやぞ。キーがなかったら、寝るとき施錠できへんやん。
というか、帰れへんやん。
ある意味、はむおじさんのキャンプ史上最大のピンチかもしれん。
キーをなくしたんは初めてやで。
おっさん仲間のK氏は、キーやらスマホやら、酔うたら何でもなくす人やけど。



朝に探すしかないと思っても、落ち着いて飲み食いできる心境ではなくなった。
せっかく作ったばかりの一品も、食べる気にならん。



結末を引っ張るつもりはない。
キーは着替えなどを入れているカバンで見つけた。
カバンのポケットではなく、着替えなどと一緒に普通に入っていた。
なぜそこに入っていたのかは不明。無自覚に放り込んだのか、たまたま落ち込んだのか。


まあ、よかったわ。
大袈裟に書いたけど、事件発覚から解決まで、約5分。
スピード解決やねぇ。



でも何となく食欲が戻らず、燻製をアテに焼酎を飲んでいた。
いつものようにBGMを小さくかけて。焚火とともに。





対岸の夜景。


焚火の処理が終わる頃には酔いも回って、テントに入ると即おやすみなさい。



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おはようございます。あらら、もう7時過ぎてる。よう寝たなぁ。



朝も薄日が差している薄曇り。
ちょうどいいな。




左サイドを写した。同世代ぐらいのおっちゃんのテントがわずかに見える。
右サイドは誰もいない。


誰もいないといっても、湖岸緑地は朝早くから釣り人はやってくる。
あまり釣れているところは見かけないけど。



朝食にしよう。さすがに腹がへっとる。


「厚揚げの明太大葉ホットサンド」
厚揚げに切り込みを入れて、明太子をマヨネーズで和えたものと大葉を挟んで、ホットサンドメーカーで焼いた。
前夜焼いたものを、朝焼き直した。中に入らなかった明太マヨは上に塗った。

これもぼっちさんのレシピ本より。


うん、うまい。これは酒のアテやなぁ。ビールでも焼酎でもいい。ごはんのおかずでもいい。
でも朝食に食べるやつではないか。



ぼっちさんのレシピ本に載っているコロッケ？　ではない。



よこすか海軍カレーパン。食品ロス削減協力バージョン。


コーヒーも淹れたよ。




トンビが飛び回ってる。厚揚げはさらわれずに済んだ。



サギらしき鳥も飛んでいる。私は詐欺には遭わない自信がある。という人ほど危ないらしい。



サギらしき鳥の近影。湖面にくちばしを入れて、器用に魚を捕っていた。
さっきから釣り人のおっさんが苦労して網で捕ろうとしてた魚かな。



コーヒータイムが終わったら、ボチボチとお片付け。
テントは全く濡れても湿ってもいないので、簡単だった。もう結露しない季節だね。



離れたところに泊まっていたおっちゃんと少しだけしゃべった。
堺から来たらしい。この日は琵琶湖西岸にある「六矢崎浜キャンプ場」に行くらしい。
私より三歳下のようだ。同世代というのは当たってた。
湖岸緑地はお気に入りのようで、「ここから見える夜景はよそでは見られませんね」と言うてはった。
長野の木曽駒冷水公園キャンプ場も気に入って、去年と今年で5回行ったそうな。



その向こうで何かの撮影をしていた。
勝手に写したら怒られるかもしれん。ごめんなさい。謝っとこ。




片付けもほぼ終わりなので、午前に飲む午後ティ－ストレート。
魚捕りでサギに敗れた釣り人のおっさんを背景に入れてみた。



ああ、いい気分だったなぁ。
この季節のキャンプ、やっぱりいいなぁ。



ここから車で15分ぐらいの場所にある、NANGA SHOP KUSATSUに寄ってみた。
おしゃれなアウトドアショップ。
私のシュラフはNANGAなので、クリーニングのことを教えてもらった。
何も買わなかったが、キャンプ好きな店員のお兄さんと少しお話しして帰ったとさ。