北の大地へ⑩~旅の終わり、旅のまとめ~
2018.6.20
第9日目 最終日
船は進む。
目覚めたときは既に秋田県沖を航行中。
おはようございます。
朝食は昨夜コンビニで買っておいたパンとおにぎり。
珍しいものでもないので写真もない。
船内を散策する。
この「はまなす」は、往きに乗った「あかしあ」の姉妹船。とくに違いは見当たらない。
船は英語圏では女性扱いだそうで、兄弟船ではなく、姉妹船。
兄弟船では鳥羽一郎みたいになる。
そう言えば、日本の船は、「○○丸」とか戦艦の名前みたいに男っぽいけど、
外国船の名前は「クイーンエリザベス」みたいに女性名になってる。
しばらくは読書に勤しむ。
これも昨夜コンビニで買った本だが、非常に面白い。
「空飛ぶタイヤ」池井戸潤。
ちょうど映画が公開されたところ。
800ページ以上もあるので、読破は無理だろうが、面白くてどんどん進む。
10:15からはビンゴ大会。
往路よりも人数が少し多い感じ。
なかなかリーチにならず、今回は結局ダメだった。
ただ、最初にビンゴになったのが、同じテーブルにいた夫婦の旦那さん。
往きでは同じテーブルにいた夫婦の奥さんだったので、
これはジンクスだ、と思ったが、このジンクスを次に生かす場面はいつやってくるか。
風呂に入ろうとしたが、人が多く、風呂の前のいすに腰掛けて読書しながら待ってた。
ひげを一度も剃っていないことに気づいた。
生まれてからこれほど長い間ひげを剃っていないのは初めてだ。
うそ。子どもの頃は剃ってなかった。
昼食はレストランに行ってみた。1時間しか開いてないのでさぞかし混んでるかと思ったが、ガラガラだった。
みなさん、ちゃんと用意してきてるのかな。カフェで軽食、という人が多いのかな。
エビ味噌風ラーメン。¥750。札幌で食べたかったところだ。
今日は船上コンサートはないようだ。
クイズも当選してなかった。
映画もパスして、読書三昧昼寝付き。
もうそれ以外することがない。
今回の部屋、というか席、というかベッド。
廊下から撮った。一歩入ればそこにある。
貴重品はずっと持ち歩いていた。
カーテンを閉めていても、履き物がないからいないのが丸わかり。
ダミーでもう一足置いといた方がいいかも。船内に使い捨てスリッパも売ってた。
最後のおやつは、季節的にあまり縁のなかったとうきび。せめてお菓子で。糖質多め。
「空飛ぶタイヤ」半分ぐらい読んだ。
さあ、8時半。下船の時間が近い。
9泊10日の旅は、人生初。
9泊の内訳は、船内2泊、車中泊で2泊、テント5泊。
少しこの旅をランキング形式で振り返っておこう。
ランキングはあくまでも個人の感想です。
[印象に残っている食べ物ランキング]
うまいものランキングでないのは、値段の高いものはそりゃうまいやろ、ってなるから。
コストパフォーマンス的なものも含めての印象度でランク付け。
1位・・・え、1位からいくか?普通1位は最後やろ。
じゃあ、下から。
10位・・・旭川で焼いて食べたじゃがバター
北海道産北あかり。シンプルだが、これはうまかった。
写真ではわからんが、3分の1ぐらい焦げて食べられなかった。
9位・・・美笛キャンプ場で食べたジンギスカン
夕張ジンギスカンに、千歳で買った玉ねぎ(佐賀県産←言わんでええ)を入れた。
やっとジンギスカンを食べられた。
8位・・・上富良野で作ったかみふらのポークとジャガイモとアスパラのガリバタポン炒め
これは、全くのオリジナル。ほとんど思いつき。分量適当。
もう一度作れと言われても同じものは作れないかも。
いや、作れるかも。
夕食時の写真は暗い。3連続ですんもはん。ええって。
7位・・・道の駅ピンネシリで見つけたジョージアサントスプレミアム
17年ぶりの再会だったので、ちょっと興奮した。
6位・・・往路のフェリーで買ったみそパン
フェリーでも食べたけど、長持ちするのをいいことに、非常食的に4回に分けて食べた。
最後の1個は、最終日の積丹半島近くまで着いてきた。
5位・・・函館の塩ラーメン
ラーメン食べたかったからなぁ。ホントにあっさりしていて、美味。
4位・・・東大沼で食べたスープカレー
何回見てもうまそうには見えないが、ホントにうまかったんだって。
ジャガイモ、玉ねぎ、アスパラをバターで炒めて入れたのが正解。
まあ、お店で食べるのもいいけど、カレーだから家庭料理的に作るのもいいか。
3位・・・さるふつのホタテめし
強風と寒さで最も過酷だったさるふつ公園キャンプ場。
温かいホタテチャウダーと一緒に食べたホタテめしはホントに心に沁みた。
じゃあ、ホタテチャウダーも入れなあかんやん。
レトルト状態の写真しかなかった。うまそうには見えん。
2位・・・宗谷岬のウニ丼
やっぱりウニ丼だから。そして、最北端で食べたものだから。
ホタテの味噌汁も美味。
そして第1位は・・・小樽の寿司。
1位なので、大きいままの写真にしてみた。
結局高価なものでワンツーフィニッシュ決めとるがな。
でも、おいしかったしなぁ。北海道での最後の食事というものあるし。
他にもいろいろ入れたいものもあったけどな。
旭川の塩ホルモンとか、名寄のソフト大福とか、豊浦のホタテフライ級とか、美瑛のカレーうどん(つけ麺)とか、大滝のきのこ汁とか。
上陸して最初に食べた小樽のあんかけ焼きそばとか、メロンクリームパンとか、鮭の塩焼きとか、焼きとうきびのお菓子とか。
ごちそうさまでした。
いやぁ、いろんな場所の食べ物を入れて、なかなかのバランス感覚やなぁ。
てんびん座なもので。
次は[印象に残った絶景ランキング]
やっぱりやめた。
[印象に残った風景ランキング]
天気のせいで、さすがに絶景とは言えないものあるから。
写真の腕が悪く、せっかくの絶景をお伝えできないものもあるから。
それでは、
11位・・・え、11位って・・・洞爺湖の青空
支笏湖ではどんよりだけだったので、この洞爺湖の青空はうれしかった。
10位・・・寒さの中に希望が見えたさるふつの夕焼け空
希望空しく、翌日の朝はやっぱりどんよりだったけど。
9位・・・霧に包まれた幻想的な大沼
どんよりには違いなかったが、雰囲気はよかった。
右の船着き場は、錆び付いていて立入禁止。
8位・・・タワーから見た五稜郭公園
今回唯一お金を払って見た風景。
タワーには函館を巡る幕末の歴史が詳しく解説されていた。
7位・・・樺太が見えた稚内公園の氷雪の門
天気悪かったのに見えてよかった。
6位・・・ガイドブックのままだった白金青い池
ホントにガイドブックにあるような青さが見られるのか。
半信半疑だったが、ホントだった。
でも、ガイドブックのままの写真になってしまうんだな。
一応未公開写真でお届けしました。
5位・・・道の駅「石狩あいろーど厚田」で撮れた日本海に注ぐ光
旅も始まったばかりで、これからを期待させてくれる光だった。
旅の神が降臨されたかとも思われた。
この後、しばらく太陽にはお目にかかれなかった。
4位・・・オロロンラインのまっすぐな道
オホーツク海沿岸のエサヌカ線と区別が付かない。
こちらを先に見たので、エサヌカ線はランク外に。
3位・・・宗谷岬 日本最北端の碑
「ついに来た」感、半端ないって!
来れへんやん、こんなとこ普通。
でも、言っといてぇや、天気悪いんやったら・・・
2位・・・美瑛 パッチーワークの路
カラフルさはなくてパッチワーク感はイマイチだったけど、青空の勝利やな。
これも、未公開写真でお届けしました。
そして第1位は・・・積丹半島で見た夕陽
これも未公開写真。変わらんけど。
手前の植物のシルエットがちょっといい感じ。
どうしても夕陽を見たかったから、旅のほぼ終わりだったが第1位を獲得。
地名もわからない。積丹半島から余市に向かう途中の場所。
風景というものは、季節、天候、時間帯、自分の気分などによって、全く異なるものになる。
今回も時が時なら当然入るべきところはたくさんあった。
1ヶ月ほど後に訪れていたら、ファーム富田のラベンダー畑は当然上位だった。
美瑛のパッチワークが1位だったかも。
晴れていれば、利尻富士がきれいにみえたはず。
稚内やノシャップ岬、宗谷岬も別の顔だったかもしれない。
オロロンラインやサロベツ原野の地平線も、もっとシャープなコントラストだったであろう。
もう少し早い時間に見ていたら、支笏湖も大沼ももっと美しかったに違いない。
積丹ブルーもあと少し早く着いていれば、さぞかし美しく澄み渡っていたことだろう。
いくら有名でも昼間に行ったんでは、函館の夜景は見られない。
気分の問題で言えば、10位のさるふつの夕焼け空は厳しい状況だからこその情景。
写真だけ見れば特筆するような風景ではない。
1位の夕陽にしても、相当に気分が入っているからこその風景だと思われる。
写真に撮れていれば、旭川で見たこの旅唯一の星空も入れたかった。
今回全く行かなかった道東や離島には、また別の魅力がたくさんある。
47都道府県制覇の旅とは別でいいから、また北海道には行ってみたい。
[泊まってよかったキャンプ場ランキング] じゃらんみたい。
6位・・・みさき台公園キャンプ場(初山別)
無料 車乗り入れ不可(セミオートは可能) ゴミ捨て不可 焚き火未確認
風呂も敷地内にある 道の駅併設
実際には車中泊しかしていないが、天気のいい中で泊まっていたら、上位候補。
5位・・・美笛キャンプ場(支笏湖)
料金 ¥1,000 車乗り入れOK ゴミ捨てOK 焚き火台OK。
ロケーション 天気がよければ抜群と思う チェックアウト11:00 厳しい。
これだけ見れば、めっちゃいいやんという感じだが。
まあ、今回のキャンプ場では最高値の¥1,000だからな。
これは全く個人の感想だが、人気キャンプ場、って空気が鼻についた。
4位・・・さるふつ公園キャンプ場(猿払)
料金 ¥400 車乗り入れ不可(駐車場の近くに張ることは可能) ゴミ捨て可(有料) 焚き火台OK
トイレもきれいだし、風呂も入れるし、道の駅併設だし、便利なところ。
寒すぎて、楽しかった、泊まってよかったと言えないのが残念。
3位・・・日の出公園オートキャンプ場(上富良野)
料金 ¥500 車乗り入れ不可(駐車場は近い) ゴミ捨てOK 焚き火不可(焚き火台でも不可)
センターハウスのトイレとシャワー、ランドリーは24時間OK(真夜中に洗濯しなくてもいいけど)
土曜日に行ったせいで、混んでた。ファミリー向けか?
¥500はフリーサイトの話で、個別サイトは¥3,000。
使いやすさからして、¥500なら納得。焚き火好きにはちょっとつらいが。
2位・・・旭川市21世紀の森ふれあい広場(旭川)
無料 車乗り入れ不可(セミオート可) ゴミ捨てOK(ちょっと運ぶ必要があるが)
温泉も無料(車で数分、洗えない) 焚き火不可(焚き火台でもダメ)
混んでいたらどうかわからないが、セミオートができるので、いい感じ。
芝生もきれい。トイレもきれい。行き届いてるという感じは無料とは思えない。
そして第1位は・・・東大沼キャンプ場(大沼)
無料 車乗り入れ不可(離れているので荷物運びは必須) ゴミ捨て不可
焚き火台OK トイレきれい ロケーション抜群
上位3つはちょっと迷ったが、焚き火ができることは私には大きな条件。
荷物運びの手間とゴミ捨て不可を差し引いても、ロケーションの加点もあり、1位になった。
ただ、すごい人気らしく、平日でないと場所取りは厳しいらしい。
また無料キャンプ場にありがちだが、客の質が若干低い可能性は否定できない。
これはたまたまかもしれないので、他との比較はできないが。
6カ所だけしか行っていないのに、ランキングとはおこがましい。
まったく個人の感想なので、あまり参考にはされないほうがよいと思う。
こちらも、季節、天気、曜日、たまたま出会う他のキャンパーなどで感想は変わる。
むしろ、料金、車の乗り入れ、ゴミ、焚き火、風呂、買い物、ロケーションなど、何を重視するかだろう。
アクセスも大事だ。美笛の最後の方がダートになるぐらいで、いずれもアクセスは難しくなかった。
最後に、この6カ所、今まで泊まったキャンプ場の中ではいずれも上位に入るレベルであることを付け加えておく。
[読んだ本ランキング]
3位・・・まっぷる ドライブ北海道ベスト’19
参考資料としては唯一持参したもの。さすが昭文社、後ろにある地図が「ツーリングマップル」っぽくてよい。
2位・・・「往復書簡」湊かなえ
往きのフェリーでほぼ読破。どこかに書いたように、所収されている「二十年後の宿題」が映画「北のカナリアたち」の原作。原案、かな?
「往復書簡」・・・「北のカナリアたち」・・・「サロベツ原野」というつながりを知らず、全く偶然に持っていった本。
手紙のやりとりだけで話が進行し、次第に事件(事故)の真相が判明していき、最後にどんでん返しがあるというパターン。
面白いのでお薦めいたす。
そして第1位は・・・「空飛ぶタイヤ」池井戸潤
写真は上の方にある。
非常に池井戸潤的な作品。「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」と同じパターン。
まだ最後まで読めていないが、間違いなく面白い。長瀬智也主演の映画も見たい。
この3冊しか読んでいない。ドライブの旅は読書できないね。
キャンプ場でゆっくり、という時間もほとんどとれなかったし。
[出会った人ランキング]
ランキングにはならないな。ほとんど浮かんでこない。印象に残っている人を列挙する。
*往きのフェリーのカフェのマスター
ビンゴ大会の司会もやってた。大げさに「お客様ぁ」と話しかけてくるのが芝居がかって印象的。
*往きのフェリーのオーボエの中村さん
オーボエのリードをくわえている顔がかわいかった。
*「北欧の風 道の駅とうべつ」で会った知人
小学校時代の話に花が咲いた。この旅行でいちばん長くしゃべった。
*サロベツ湿原センターで見かけた吉永小百合
写真とサインをお見かけしました。
*オロロンラインですれ違ったバックパッカーの若者
一人で黙々と歩いてた。
*「食堂最北端」の主
クマが出たという話がリアルで、ちょっと先が心配になった。
*日の出公園オートキャンプ場でスマホの充電を快く引き受けてくれた優しそうなお兄ちゃん
このおかげで、後半は苦労せずに行けた。
*吹上温泉で少しだけ会話したおじさん
この旅行で3番目に長くしゃべったかも。2~3分だけど。2番目は「食堂最北端」の主。
*ナビ子
唯一の話し相手。悲しすぎる。
後は、キャンプ場の受付で事務的な話をするか、お店の人と一瞬会話するかぐらい。
今の時代、「すみません、シャッター押してもらえますか?」もめったにないからな。
ノシャップ岬で1回だけあったが。後はみんな地鶏。違う、自撮り。変換できへん。
おじさんがもっと社交的な人なら、キャンプ場とかでも他のキャンパーに話しかけるのだが。
自分からはなかなか。
ソロキャンプしてる人としゃべったことはあるけど、今回はなんか余裕もなかったし。
[お金使ったランキング]
これもランキングじゃないけど、どれだけ費用がかかったかということの総括。
*全体の半分は確実にフェリー代。往復で6万4000円以上かかった。往復割引を使えばもう少し安い。
*ガソリンは、小樽、宗谷、占冠、長万部と4回入れた。が、早め早めなので、1回3000円代。トータル1万3000円ぐらい。
*高速代は、行きの京都縦貫道、若狭舞鶴道だけ。3000円ぐらい。
*宿泊代は、全部で1900円。
*観光に使ったのは、たぶん五稜郭タワーの900円だけ。
*後はもちろん食費。スーパー、コンビニ、道の駅、フェリーの売店。レシートのある分だけで、1万7800円ほど。酒、ビールも含む。
*昼食と小樽の夕食は外食。レシートが残ってないもの、自販機などもあるけど、ざっと1万2000円ぐらい。
*土産代はたいしたことない。5000円程度。
*書籍代、「空飛ぶタイヤ」 1080円。
トータルで12万円弱ってところか。準備にかかった費用は入れていない。まあそんなものか。
何かの参考にしてくれる人、いるんやろか。
もうええか。
おもろないな。
さて9時15分。下船が始まった。
舞鶴に着いた。
夕食がまだなので、港からすぐのラーメン屋「格別ヤ」に寄る。
最後の写真。
昨日の昼、今日の昼、今日の夜と、二日間でラーメン3杯。
あとは家に帰るだけ。
舞鶴若狭道、夜間通行止め?京都縦貫道も丹波まで通行止め?
まあいいや、下道で帰ろう。「げどう」違うよ、「したみち」やよ。
この時間ならまあ2時間ちょっと、日が変わるまではちょっと無理か。
気をつけて帰りましょう。
家に着くまでが旅行ですからね。
百里の道も九十九里をもって半ばとせよ。
家に着くと深夜0:05。惜しい。
とにかく旅が終わった。
そしてこのブログの執筆も終わった。
メモと写真を見ながら、記憶をたどっていったが、書きたかったことはもっとあった気がする。
私の記憶にとどめておこう。
これだけ時間と労力をかけて、全国制覇の旅としては、一つ増えただけ。
でも、この一つは大きい。
さあ、次はどこだ。東北シリーズも早めに行きたい。
関東からも声がかかっている。
また、時間をかけて計画を練るとするか。
それでは、ここで筆を置く。筆は使ってない。
キーボードを置く。キーボードは置いてある。
終わる。
北の大地へ⑧~最後のキャンプ地は道南だ。天気はどうなんだ?
北の大地へ⑦~山中の無料露天温泉から霧の支笏湖へ。
北の大地へ⑥~美瑛観光、今日は土曜日だ。
北の大地へ⑤~今日は移動日。
北の大地へ④~最北端には何があった?
懐かしい新日本海フェリー。北海道の景色。
更新楽しみにしています。
読んでくださってありがとうございます。
北海道はとてつもなく広く、ほんの一部しか回れませんでした。
少しでも楽しんで頂けたのなら、書いた甲斐があるというものです。
また近いうちにどこか行ってブログ更新しますからね。