京都一周トレイル番外編 泉涌寺界隈を秋さんぽ~紅葉はどこからどう見てもきれいだった。
「京都 泉山 秋さんぽ」という催しがあることを知った。
一ヶ月ほど前に歩いた「京都一周トレイル 東山コース」の途中にあった「泉涌寺」付近を歩こうという企画だ。
歩きながら七福神巡りとスタンプラリーができる。
スタンプラリーの期間は十日あまり。紅葉にどんぴしゃの季節。
こりゃ、行くしかないな。
写真を撮り忘れたが、京阪東福寺駅を起点にした。
とにかく泉涌寺まで行こうじゃないか。
「伏水街道 第二橋」の親柱。
東福寺から少し南に行った九条通高架橋下にある。
「伏見」ではなく「伏水」と書かれている。
昔は四つの橋があったが第一・第二は現在は暗渠になり、親柱だけが残っている。

東福寺の北大門をくぐる。
東福寺は京都ではちょっと有名な紅葉スポット。
この季節の休日は、紅葉狩り目的の観光客でいっぱい。
でも今回は東福寺には行かず、敷地の一部をかするだけ。
退耕庵を右手に見て通り過ぎる。
退耕庵の駒札。
京都市は歴史的なスポットなどに、説明板としての立札をたくさん立てている。
将棋の駒の形なので「駒札」と呼ぶそうだ。
左下のQRコードをスマホで読み込むと、英・中・韓プラス日本語で説明が読める。
見上げると、真っ赤っか。
東福寺の敷地からは外れて、日吉ヶ丘高校の前に出た。
ぐるっと回ると、京都一周トレイル東山コースの6を発見。
なるほど、ここに出てくるのか。
約一ヶ月前に通ったトレイルコースを少しだけなぞる。
泉涌寺大門 確かに一ヶ月前に来たぞ、ここ。
前回はスルーしたが、今回は参拝料を払って入る。500円也。
泉涌寺は皇室の菩提寺として「御寺(みてら)」と呼ばれている。
今いるところが泉涌寺というお寺だが、広義ではこの山内にある塔頭(寺院)を含む。
今からそれらを参拝しながら七福神スタンプラリーをしようという企みである。
楊貴妃観音堂。受付のすぐ近くにある。これは読めん。
趣のある庭。趣って何?って言われたら答えられへんけど。

七福神ではないので、スタンプがちょっと違う。
雲龍院 ここは別料金、400円也。
読むのはちょっと困難。
受付を通ると、いきなり龍の絵が出迎えてくれる。
拝観順路どおりに回ってみよう。
蓮華の間の「しきしの景色」。
左から、椿・燈籠・楓・松。さすがに椿の花と紅葉を同時に見るのは無理だね。
大輪の間にあった、頭の体操。
答えはまたいつかどこかで。
徳川慶喜が寄進したと言われる燈籠。少し傾いて立っているみたい。
悟りの窓。円は禅における悟りの境地を表しているという。
同じ悟りの間の別角度の風景。狭く開けた障子の間から見える景色もいい。
この雲龍院、他にも見どころがいっぱいある。拝観料400円の元はとれる。
もっとたくさん写真を撮ったが、ここだけが膨れすぎる。
撮影禁止のものもあって、こりゃ実際に行ってもらうしかないな。
古くからの友人H氏が強く薦めてくれただけのことはある。
このスタンプラリーのことも、H氏が教えてくれたのだった。

スタンプは大黒天。
インド由来の大黒天と日本の大国主命が神仏習合したらしい。
打出の小槌と頭巾がトレードマーク。農業、財宝などの神様。
泉涌寺の本堂。
来迎院 安産祈願に訪れる人が多いとか。
こちらも紅葉が美しい。空が白いのが残念。今日はほとんど曇り空。

スタンプは布袋さん。
弥勒菩薩の化身らしい。大きな袋を担ぎ、中の宝物を信仰の厚い人に与えたという。
大きなお腹と笑顔がチャームポイント。夫婦円満、子宝の神様。
今熊野観音寺 大きなお寺。
大師堂の前には「ぼけ封じ観音」。お参りしなきゃと思っていたのに、忘れてた。
既にぼけとるわ。手遅れか。
医聖堂。
ここの紅葉はまさに「錦」。色とりどりで美しい。
冒頭の1枚もこのお寺。
子まもり大師。子どもたちに慕われてるなぁ。

スタンプは恵比須さま。ちょっとラーメンマンっぽい。
えべっさんは、七福神で唯一の日本由来の神様なのに。
右手に釣り竿、左手に鯛。漁業、商売の神様。
恵比須さまも笑顔が素敵。正真正銘、本物のえびす顔ですから。
私は反対方向から来たが、通常はこの橋を渡って参拝するはず。
一ヶ月前の京都一周トレイルでは渡らなかったが、写真には収めた。
新善光寺 山門がちょっとおしゃれ。
ここの境内にも真っ赤な紅葉。
池の鯉がすごいことに。エサをもらえると思ったのか、みんな寄ってきてパシャパシャ。
南郷水産センター状態。
関西の方なら「南郷水産センター」はご存じですかな。「さかなと遊べるパラダイス」。
「探偵ナイトスクープ」における桂小枝のパラダイスシリーズの初期の名作として名高い。
私は琵琶湖畔でキャンプをするとき、毎回この施設の前を通る。
入ったのは二十数年前の一回だけ。土日はそれなりに客も多そうだけど。

スタンプは宝船。
この新善光寺は愛染明王を祀っているが、七福神としては〈番外〉扱い。
少し坂道を登る。次の寺だけが少し離れた場所にある感じ。
悲田院
悲田院というのは、元々平安時代の福祉施設だったそうな。
鬼瓦の横に桃らしきもの。桃太郎と関係ある?
この悲田院は高台にあるので、京都の街並みが一望できる。
京都タワーをズームアップ。そっち方面で大きな建設工事をしているようだ。

スタンプは毘沙門天。
ヒンドゥー教のクベーラ神。仏教でいう四天王の中の多聞天。七福神では唯一武将の格好で、顔も怖い。
招福の神様だったらしいが、今では戦いの神として有名になっちゃった。
そのほうが似合ってる。足で邪鬼を踏んづけてるし。
さあ、あと三ヶ所。
法音院
案内立て札は新しい。
境内図も新しい。
神鹿ちゃんも新しそう。
あまり境内をちゃんと見なかったのかな。写真もこれだけ。

スタンプは寿老人。かわいい老人。
中国の道教の神。巻物を括り付けた杖を持ってニコニコしている。ペットは鹿。
長寿延命の神様。
あと二ヶ所。先を急ごう。急がんでもええけど。
戒光寺 立派な山門。
がんばったら読める。
ご本尊は身の丈5.4m、台座から光背部まで入れると10mにも及ぶ釈迦如来像という説明あり。
歴代の鬼瓦が展示されている。
本堂には上がらせてもらえる。つまりご本尊も拝める。
確かに大きい。大きな仏像という意味で「丈六」さんと呼ばれ、親しまれているそうな。
残念ながら、写真はダメ。
本堂から出ると、タコ。のような古い電話機。
境内にある「夫婦桜」。
ソメイヨシノの根元からモミジの木が生えているので、この時期は「夫婦もみじ」だな。

スタンプは弁財天。七福神唯一の女神、弁天さん。
元はインドの女神。楽器の琵琶を持ち、音楽・芸術の神様として信仰されている。
恋愛成就、学問成就、財宝などもお任せ。
なかなかスタンプがうまく押せぬ。
最後のスポットまでは趣のある小道で。だから、趣って何やろ。
那須与一の墓所の横を通る。
源平合戦、屋島の戦いで平家の扇の的を矢で見事射貫いた源氏の若武者。
即成院 ついにラスト。
裏からここに来たので、この山門は出るときに撮影。
やはり那須与一はここで生涯を終えたと伝えられているそうだ。
知らんかったぁ。故郷の栃木には帰らんかったんか。
本堂。
境内の紅葉。
境内には現代アートっぽいモニュメントもちらほら。
那須与一の手洗い所、とある。
「願いが的へ」と書かれたボックス。那須与一にしっかり因んでる。
紙石けんはこの扉を開けてお求めください。
何と中には、おみくじガチャ。しかも「おみぐじ」!
「願いが的へ」のキャッチフレーズがあるから、即成院オリジナルなのかな。

スタンプは福禄寿。
中国道教の神様。寿老人と同一人物とする説もあるらしい。
外見にはかなり特徴があり、頭がどんでもなく長い。耳たぶも長い。
名前の通り、幸福・俸禄・長寿をもたらしてくれるありがたい神様。

ついにコンプリート!
プレゼントとして、七色の七福神おまもりをいただいたのでした。
どれがどの神様かわかりますか?
ところで、何か変だと思ってたのよ。この台紙、ニセモノっぽいなぁと。
即成院の山門を出たところで見つけちゃった。本物はもっといい紙やん。
このニセモノ、カラーコピーしたやつやんか。最初に泉涌寺の受付でもらったのに。
まあ、ええけど。
泉涌寺総門。
ここからが泉涌寺の参道、泉涌寺通ということになる。
その途中の左右に今日訪れた塔頭・寺院があり、最後まで行くと泉涌寺の大門に出るというわけ。
私は逆に歩いてきたけどね。
紅葉はしっかり見た。
こんなにちゃんと紅葉を見たのは何年ぶりだろう。
距離的にもちょうどいいぐらいの「秋さんぽ」。満喫致しました。
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この記事へのコメント
ども!
お久です。
泉涌寺、大好物なんですよ。
それを居ながらにして紅葉を味わえる。
ありがたいです。
冒頭の画、背景が砂利なのが紅葉の鮮やかさを際立たせていますね。
ステキなお写真。
伏水という地名。
歴史では伏見と思っていましたが、伏流水が流れていた逸話があるのでしょうか。
現在は暗渠ということですが、伏水という漢字からして地下水を想像します。
趣のある庭園…
白漆喰壁への雨ハネもまた趣あり。
駒札…
木製の駒に墨文字なのが好印象です。
景観を邪魔しませんね。
でも読むのは困難なんですねw
障子紙のない部分から見事な色彩が。
これぞ侘びであり趣。
近場でこの紅葉と仏閣、歩きたくなりますね。
お久です。
泉涌寺、大好物なんですよ。
それを居ながらにして紅葉を味わえる。
ありがたいです。
冒頭の画、背景が砂利なのが紅葉の鮮やかさを際立たせていますね。
ステキなお写真。
伏水という地名。
歴史では伏見と思っていましたが、伏流水が流れていた逸話があるのでしょうか。
現在は暗渠ということですが、伏水という漢字からして地下水を想像します。
趣のある庭園…
白漆喰壁への雨ハネもまた趣あり。
駒札…
木製の駒に墨文字なのが好印象です。
景観を邪魔しませんね。
でも読むのは困難なんですねw
障子紙のない部分から見事な色彩が。
これぞ侘びであり趣。
近場でこの紅葉と仏閣、歩きたくなりますね。
一輪駆動さん、こんにちは。
泉涌寺が大好物?! さすが一輪さんです。
京都の紅葉スポットの中では結構な穴場ですゆえ。
近くにある東福寺と混み具合を比べると、それはそれは雲泥の差。
どちらもいいところですけどね。
一輪さんに私の写真を褒めてもらえるとは、光栄という言葉しか出てきませんよ。
ありがとうございます。
伏見はその名の通り、地下水の豊富な土地として知られています。
あちらこちらから湧き水が出ていて、2ℓのペットボトルを持った老若男女が汲んでいく様子がよく見られます。
伏見の酒を支えてくれているのが、この地下水なんですね。
雲龍院の「しきしの景色」や「悟りの窓」は写真でしか知らなかったので、
今回自分の目でしっかりと見てきました。
写真もちゃんと撮れててよかったぁ(^_^)v
泉涌寺が大好物?! さすが一輪さんです。
京都の紅葉スポットの中では結構な穴場ですゆえ。
近くにある東福寺と混み具合を比べると、それはそれは雲泥の差。
どちらもいいところですけどね。
一輪さんに私の写真を褒めてもらえるとは、光栄という言葉しか出てきませんよ。
ありがとうございます。
伏見はその名の通り、地下水の豊富な土地として知られています。
あちらこちらから湧き水が出ていて、2ℓのペットボトルを持った老若男女が汲んでいく様子がよく見られます。
伏見の酒を支えてくれているのが、この地下水なんですね。
雲龍院の「しきしの景色」や「悟りの窓」は写真でしか知らなかったので、
今回自分の目でしっかりと見てきました。
写真もちゃんと撮れててよかったぁ(^_^)v
お疲れ様です♪ジエーカンです♪お久しぶりであります。
秋の京都紅葉、流石ですね!すごく綺麗です♪また、お会いしたいですね〜♪*\(^o^)/*
秋の京都紅葉、流石ですね!すごく綺麗です♪また、お会いしたいですね〜♪*\(^o^)/*
おお、ジエーカン殿! おはようございます。
こんな記事に来てくださってありがとうございます。
京都はもっともっとたくさんの紅葉スポットがあるけど、ここもいいでしょ。
私の下手くそな写真でも、それなりに見える紅葉のパワー!
暖かくなったら、またバウワー君の山で一緒にキャンプしたいですね。
こんな記事に来てくださってありがとうございます。
京都はもっともっとたくさんの紅葉スポットがあるけど、ここもいいでしょ。
私の下手くそな写真でも、それなりに見える紅葉のパワー!
暖かくなったら、またバウワー君の山で一緒にキャンプしたいですね。