第5日目 2019.3.1
タイトルに無理やり三つ入れた。 ん?
次の香川がちょっと難しそう。 ん?
【ずっと愛媛県】
佐田岬の付け根に程近い伊方町、室鼻公園を出発。
昨日さんざん迷った道だが、さすがに今日はすっと突破。
朝日に輝く海。
同じ場所でちょっと角度を変えてみた。
みかんの木と穏やかな海、そして広がる青空。
今日は天気の心配はなさそう。
距離も短いので、ゆっくりめに走ろう。
最初の目的は風呂だ。
昨日はそれどころではなかったからなぁ。
思えばこの旅行、まだ温泉に入っていない。
室戸の海洋深層水の風呂と、宿毛のユニットバス。
今から向かう先には・・・あるじゃないか。
超有名な温泉が。
よし、行こう。
道のりはひたすら伊予灘沿いのR378。夕やけこやけラインを走る。
午前中に走ったので残念だが、夕方走ると西側の海が夕焼けに染まるんだろうな。
写真もないし、記憶もあまりない。
途中道の駅に寄った気もするが、何かを買った形跡もないし(記憶をたどるためにレシートはちゃんと取ってあるのだ)、写真もない。
伊予市を通っているのだが、これも記憶がはっきりしない。
いつの間にか松山に入ったなという気がする程度。
坊ちゃんスタジアムのそばも通っているはずだが、それも覚えていない。
大丈夫か?
まあ、ええことも悪いことも何もなかったんでしょ。
やって来た。
道後温泉。
実は駐車場の入り口を見落として通り過ぎ、そのリカバリーに結構苦戦してた。
修学旅行生がたくさんいて、狭い道はとても走りにくかった。
この駐車場は有料だが、温泉で機械処理をすれば無料になる(1時間だけかな)。
道後温泉本館。改修工事中。
夜、灯りがともるととても風情があってよい。午前中ではなぁ。
小学生諸君が写り込んでしまった。モザイク処理もしていないが、許してくれ。
サイドから。火の鳥が飛んでいた。
別館飛鳥乃温泉(あすかのゆ)。できてまだ1年少々。ピカピカ。
でも入ったのは、本館でも飛鳥乃温泉でもなく、
別館椿の湯。こちらは昔からあるが、飛鳥乃温泉オープンに併せてリニューアルしたらしい。
だから、こちらもピカピカ。
決め手は、値段。本館410円。飛鳥600円。椿の湯400円。
本館は以前に入ったことがあるので、今回はパス。
200円差は大きい。缶ビール1本分が浮く計算。
ただし、椿の湯は(本館も)せっけんやシャンプーが置かれていないので注意。
さて椿の湯。下駄箱は100円返却式。最近はこのシステムが主流のようだ。
しかし、下駄箱て。下駄入れてる人もいるやろうけど。
筆は入ってないけど、未だに「筆箱」。
デジタル音源の時代になっても、「レコード大賞」。CDを売ってる店は「レコード屋さん」。
巻いてないけど、録画の「巻き戻し」。HDに録画しても、ついつい「ビデオ録った」と言うてまう。
スマホで写真を撮ってLINEで送るのに、「写メ」。
ピッピッピーっていうのに、「チンする」。
時代とともに実態が変化しても、ことばが生き残ってしまうパターン。
もっといろいろあるんやろな。
更衣室のロッカーは10円。返金はされない。
ここで金を取るのは珍しいな。
入って頭にシャワーをかけた瞬間、シャンプーとボディソープを忘れたことに気づいた。
くそー!
慌てて更衣室に戻り、取り出したが、また10円。損した。
どうせみんな10円払ってロッカー使うんやから、最初から410円にして、ロッカー無料にしたらええのに。
お湯は熱めでなかなかよろしい。
松山と言えば、正岡子規の出身地であり、彼の友人でもある夏目漱石が中学校教師として赴任していた地。
しかも「坊っちゃん」の舞台にもなっている。
子規の弟子、高浜虚子や河東碧梧桐もここの生まれだ。
実に文学の香りが漂う町ではないか。
しかし、今回はその香りを享受することなく通り過ぎた。
行燈の火を消して見ん朧月 子規
子規記念博物館に掲示されていた巨大な句。
信号待ちの車の中から撮ったので、約半分が電柱という妙な写真だ。
一応言い訳しておくと、子規記念博物館には以前行ったことがあるのだった。
次はしまなみ海道に向かう。
道後温泉からは海岸沿いではなく、山の中を突っ切る感じ。
今治市を走っている時に、今の場所を確認するために道端に車を停めてマップを見た。
すると何と偶然にも、今日の宿泊予定地のほんのすぐそば。
ここに戻ってくる感じなんやな。
今治北ICから西瀬戸自動車道、いわゆるしまなみ海道に入る。ここは初めて。
まずは来島海峡大橋を渡って大島へ。
来島海峡大橋はめっちゃ長い。後で調べると、三連吊り橋なんだって。
第一、第二、第三の大橋を合わせると、4000mを超え、日本最長のアクアブリッジに迫る長さ。
この橋、歩道があって中学生がたくさん歩いていた。
何か、不思議な光景。地元の人には日常なんだろうけど。
考えたらしまなみ海道って、サイクリングロードとして世界から注目されてるんだもんね。
当然自転車用の道もあるわけだ。
大島を突っ切って、次は伯方・大島大橋を渡って伯方島へ。
「伯方の塩」の伯方やな。
伯方島を走ると、次は大三島橋を渡って大三島へ。
この大三島。北の方にある盛港から、例のうさぎと毒ガスの島、大久野島までフェリーですぐ。
大三島ICで降りて、道の駅「多々羅しまなみ公園」に行った。
次の生口島に向かう多々羅大橋。
生口島は広島県尾道市になるので、今回は渡らない。
もう一枚、多々羅大橋。空も海もきれいだ。
海の写真は青空あってこそ。
今日は天気がいい。
太陽が暖かい。弥生の空にふさわしい日でよかった。
ここはマハタ全面推し。カレイかと思った。
でもマハタって高級魚で、マハタ料理は高い。
マハタ丼、1950円。ちょっと昼食にはねぇ。それを目的に来たのならいいけど。
で、昼食は「鯛カツ南蛮丼」になった。
これはこれで美味しかったけど、今治のソウルフード「焼豚玉子飯」にしたらよかったな。
ちょっとぼやきます。しまなみ海道への文句ではありません。
自分自身へのぼやきです。
ええねんで、しまなみ海道。青空をバックにした多々羅大橋、ホンマにきれいやった。
他の橋も、運転しながらやからじっくりは見られへんけど、海も空も青くすばらしい風景やった。
でもね、橋以外の道は山の中を走る高速道路やんかぁ。
まあ言うたら、どこでも一緒やねんか。日本全国どこにでもありそうな。
走りやすい快走路やけど、そら自動車専用道路なんやから当たり前のことですやん。
結局多々羅大橋の写真を写して、鯛カツ南蛮丼を食べるために、往復3000円以上の料金を払ったっちゅうこと。
これ、どう?
今まで、400円の駐車料金をケチってスルーしたような場所もいっぱいあったのに。
間違えたな。橋渡ったら、降りな。せめて降りて下道走らな。
しまなみ海道って言うてるけど、今回私が走ったんは西瀬戸自動車道という有料道路やからね。
観光と違て、ただの移動手段にしてしもたんやな。
そのまま多々羅大橋も渡って、因島も通って、尾道に渡ってそのまま帰るなら、それでいいやん。
移動手段なんやから。
大三島の道の駅に行くためだけに、往復したって。
ガイドブック見ても、いっぱい見どころ載ってるやん。
アホなことしたな。時間に余裕がなかったわけでもないのに。
帰りは大島北ICで降りて、下道走って大島南ICから乗って橋だけ渡ったけどね。
何かもうええわっていう気分で、どこにも寄らず。
何がしたかったんやろな。
愛媛県は佐田岬と道後温泉しか行ってないから、しまなみ海道をプラスしたかっただけやな。
そんなん言うたら、徳島県は渦の道と蒲生田岬しか行ってへんけどな。もっと地味やん。(徳島、ゴメン(・・;))
以上、長いぼやきでした。
お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
後は買い物してキャンプ場に向かうだけ。来た道を戻る感じ。
着いた。余裕と思ったけど、もう4時20分か。
本日の走行距離、208.1km。
龍岡キャンプ場
学校の校庭みたいな場所。
というか、実際に小学校の跡。
その校庭の一角にボートコーナー。
行ったときは高校生らしき若者たちが、ボートの手入れをしていた。
目の前でボートの練習が行われている。
これ、玉川という川かと思っていたら、玉川湖という湖だった。
玉川湖には正式なボート競技が行われるボートコースがある。
校舎があったのだろうと思われる場所には、ボートの格納庫。
開いてる時を目撃したので間違いない。
その並びにトイレ。
ここ、ホンマにキャンプ場?どこにもそんな看板なかったけどな。
学校時代の名残かも知れないが、水場はある。
隣にあるコンクリートの調理台のようなものは、翌朝たいへん役に立つことになる。
ここに入ってくる道路を隔てた向こう側は、直売所がある。
その道路脇から見るとこんな感じで丸見え。
ホントは奥の方も広く空いているんだが、着いたときにはボート関係か釣りの人かの車が2、3台停まっていたのでやめた。
ま、水場が近いのは助かる。
といっても、どうにか目隠しができないかとか、風向きとか、地面の状態とか、設置場所には迷いが生じてけっこう時間がかかった。
湖と行ってもこの辺りは細くなっているので、対岸が目の前に見える。
公園になっていて、そっちのほうがキャンプに向いているという情報も得たが、もう落ち着いちゃったので行かない。
キャンプ場かどうか不安だったが、実は先ほどのボートコースの片隅に、
龍岡キャンプ場って書いてあったんだよね。
さあ、一人宴会だ。珍しく、まだまだ明るいなあ。
ボート部?の人たちが帰ってようやく開始した。
骨付き鶏せんざんぎ。
愛媛県の郷土料理の一つらしい。骨付きの鶏を唐揚げにしている。
そういえば、北海道では唐揚げをザンギと言うが、関係あるんだろうか。
愛媛グルメ、終わり。
昨日もそんなに食べてないなぁ。
愛媛グルメ、ちょっと難しいんだな。
愛媛はこれ、っていうものがなかなか見つからない。思い浮かぶのはまず柑橘類だしな。
八幡浜ちゃんぽんのように、土地土地での名物(B級グルメも含めて)はあるみたいだけど。
ちょっとリサーチ不足であったか。
もう開き直って、勝手に食べたいものを食べる。
ま、まさかのローホル! ローソンに売ってる冷凍ホルモン鍋。ピリ辛。
スーパーに売ってる中で一番少量だったので、これ。
なになに、鹿児島のキャベツと人参、北海道とアメリカの玉ねぎ、沖縄のピーマン?
愛媛、関係なし。
それにしても、北と南と海外。遠くからようこそ。
うどん。さぬき風とはあるが、決して讃岐うどんではない。
要するに、ホルモン鍋に野菜を入れて(入らんから2回に分けて)、少なくなったらうどんで締める。
ソロキャンプでは何度か食べた、はむおじさんの定番食。
後は残り物の処理。
食欲もイマイチね。
今日は寒い。この四国旅では一番寒い。
やはり風邪引いてるのかなぁ。
夜になると、4℃台まで下がってきた。
思い切り厚着をして凌ぐ。あとは焚き火で。
こういうときは、大きなテントに薪ストーブとかいうスタイルがちょっと羨ましい。
ガスヒーターは持ってきているが、結局使わずに9時過ぎにテントに入った。
今日は早く寝よう。
おやすみなさい。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
2019.3.2
この旅では初めて全面にテントマットを敷いて、ダブルシュラフに湯たんぽという冬装備。
酒と薬の力ですぐに眠ったが、1時台に目覚めた。
ちょっと早く寝すぎたな。
結局は6時半ぐらいまでは寝た。通算では8時間以上寝たはずじゃ。
温度計を見ると、外気温は0.2℃。テントの中が5℃台。やっぱり寒いわ。
ちょっと「春はあけぼの」感がある風景。
そのうち日の出を迎える。
湖面に朝日が映る。
もうひとつ。
印象深い風景なので3連発。
時間差で撮ったのだが、あまり違いがわからんな。
テントはこの状態。結露がそのまま凍ってバシバシ。
これもこの旅では初めて。
これは結構後で難儀するパターン。解けてくるとビショビショ。特に裏側が。
解ける前にできるだけ拭き取っておくのが肝要。
あれ?解ける?溶ける?
氷や雪は解けるのほうがしっくりくるなぁ。アイスクリームなら溶けるやけど。
それは置いといて、それでもやはりかなり濡れてきた。
シュラフも結露でかなり濡れていたので干した。
水場の横にある炊事台のようなものが実にいい仕事をしてくれた。
シュラフ、テントのフライシート、グランドシート。時間差で順番に干していった。
せっかく昇ってきた太陽も何となく雲がかかってる。
直射日光が当たれば、すぐに乾くのにな。
乾かしながら、朝食。
昨日ローソンで買った塩むすびに熱いお茶をかけて、ちりめんじゃこをおかずに食べた。
写真に残すとちょっとわびしいので、やめた。
でもこれはこれでおいしかった。
時間はかかったが、何とか乾燥撤収が実現した。
もう9時か。
ボート部の練習、始まっとるがな。
昨日のおっさん、ホンマにテントで寝よったんやな、とか言うてるんかもな。
ホンマに寝たんじゃ。
さあ、出発。
今日はようやく香川県に行く。
とても珍しいことが待っているんだな、今夜。わくわく。