四国一周④・愛媛編~いよいよ愛媛にやって来たとさ。しつこいよ。

はむおじさん

2019年03月08日 04:01

第4日目  2019.2.28


体調万全とは言い難いが、精神的には昨日よりは元気になった気がする。

今日は天気も回復するはずだし、あまり寄るところもないので余裕を持って走れそうだ。


と、この時はそう思っていた。まさかあんな展開になることも知らずに・・・・。



しばらく走るともう愛媛県。宿毛市は高知県の西の端。


【愛媛県】


宇和島市に入って朝食。
もう9時半を回ってるけど。

道の駅「津島やすらぎの里」。


鯛飯の弁当。鯛は2切れ。


じゃこカツ。揚げたてで旨し。じゃこ天はよく見るが、じゃこカツは割と珍しい。


この時、一つのミッションがあって、阪神タイガースのチケットをどうしても取らなければならなかったのだ。
はむおじさんはファンクラブの会員なので、既に先行販売で何試合分かのチケットは取った。
しかし予定している1試合分が取れなくて、この日午前10時からの一般販売に備えていたのだ。

う~ん、10時ジャストに挑んだがつながらん。こんな平日の朝10時に。みんな、暇なんか。
しばらく粘ったが埒が開かないので、近くのスーパーに移動。

マルナカ宇和島店。ここはかなり大きい。
買い物は小規模で。愛媛も2泊する予定なので、無理しなくてもいいし。
駐車場でまたチケット取りに励み、やっとゲット。手間をとらせやがって。


宇和島は道の駅とスーパーだけ。
闘牛とか見たかったな。いつでも見られるもんじゃないけど。


午前中はドライブと買い物とチケット取りで終わった。



宇和島辺りのみかん畑。
信号で止まった時に撮った。
さすが、愛媛。至る所にみかん畑が見える。


昼食。
道の駅「八幡浜みなっと」。


八幡浜ちゃんぽん。あっさり味。


八幡浜市は佐田岬の付け根に近い位置にある。
それでは細長い佐田岬の先端に向けて、出発!

佐田岬は長い。八幡浜から先端までは50kmほどある。
佐田岬の先端から大分県までのほうが断然短い。約14kmぐらいだそうな。


今日宿泊するキャンプ場は根元に近い方だから、片道50kmを往復することになる。


ほとんどが走りやすい道。いくら細い岬だと言っても両側に海を見ながら走る、というほど細くはない。


途中、せと風の丘パークに寄る。
パークと言っても目立つのは風車だけ。


天気、悪いね。まだ1時台なのに、暗い。


巨大なクワガタが留まっている。


ここからなら、南北の海が両方見える。

北側の伊予灘。空と海の境界がわからない。


南側の宇和海。こちらもまったく境目がない。

あれ?逆やったかな? わからんようになってしもた。ごめんなさい。


さらに西へ西へ。
もう少しで最西端に着く手前辺りから結構道路工事が多い。

突然、道端にいたおばちゃんに呼び止められた。
もしかしたら、通行止めか何かを教えてくれるのかも。

するとおばちゃん、車そこに停めて降りといで、と言う。

ん?

おばちゃんはみかん農家の人で、道端でみかんを売っているのだ。


もう最初から「みかん、買うやろ」という前提で話しかけられ、圧倒されてしまった。
実は道の駅でもスーパーでもみかんはたくさん売っていた。
せっかく愛媛に来たんだから、どれか買って帰ろうと思いつつ、種類もいろいろあるし、悩んでまだ買ってなかったのだ。

デコポン、いよかん、はっさくなどのほか、せとか、はるか、はるみ、甘平などどれがどれだか、の世界。

おばちゃんは言う。「甘平、いっぱいあるで。これは新種。店で買うとちょっと高いやろ。」
そうなのだ。どの店でも甘平は他のよりもちょいと高い。4個で500円以上はする。高いのなら1個200円ぐらいのもあった。

「何キロ買う? さっきの人は3箱買っていったけど。」箱というのはいわゆるみかん箱サイズ。
そんなにいらんと言うと、「1キロでええか。だいたい7個ぐらいやな。じゃあ、1キロ500円にしとくわ。」
そう言いながらおばちゃんは、みかんを選りながら袋に詰めていく。8個入れてくれた。

得した気分。道の駅で買ったら4個500円の甘平が8個で500円。半値で買えた。
と思ったら、「ほんなら、甘平が3個な。後はデコポン入れといたしな。」 デコポンかーい!

まあ、それでも安いと思う。デコポンだってそこそこするし。


色の濃いやつが甘平。確かに味が濃厚で甘い。


駐車場に着いた。途中は全く同じ方向に向かう車を見なかったが、2台停まってる。

案内図を見た。灯台まで徒歩25分。う~ん、往復50分か。
まだ2時半だし、おじさんはジムに行くとき毎回片道25分歩いてるしな。せっかくだし、行こう。

歩き出してすぐに不安がよぎる。
下りばっかり。それもかなり傾斜がきつい。ついつい小走りになるぐらいの下り坂。
確認するまでもなく、これ、帰りは上るんやんなぁ。


こんな道。一応舗装はされている。


山一つ分下ったか。次は上り?


振り向けばお山。これを下ってきたわけか。


すぐそこに海がある。さあ、上ろう。

とにかく、灯台が見えたらいいことにしよう。
灯台の写真が写せたら戻ろう。


海の色はきれい。


道の真ん中にポトンと落ちた椿。


着いた。椿山展望台。ラブリングって。


灯台が見えた。


大きく見えるのは島だが、その向こうに見えるのは九州は大分県。


灯台マニアか。

もうクイズにもしないが、灯台には行ってない。
灯台は灯りを見るものだ。とかそんな理由はどうでもいい。
もうこれ以上アップダウンを繰り返す根性がなかったのだ。
そんなに元気でもない体で、何とかアドレナリンを分泌しながら頑張ったのだ。
まだ今から25分かけて山道を上り下り、いや、下り上りしなければならないのだ。
灯台が見えたら戻ろうと決めたではないか。
無理はやめよう。


でも、今回はちょっと後悔している。明らかに灯台のほうが西にあるからだ。
四国最西端に行ったと言っていいかな。灯台にも行かずに。


改めて地図を見てわかった。灯台は最西端にない。
さらに先があり、展望台や砲台跡があるようだ。
じゃ、結局無理じゃん。そこまでは行けないや。

というわけで、戻った。もうヘロヘロ。


駐車場からの眺め。

灯台の先っぽ、見えてる。


これは椿山展望台の「愛のモニュメント ラブリング」やないか。
さっき私がいた場所。


あんな所まで行ってたと言うことや。十分や。


さ、後はキャンプ場まで戻るだけ。

少し走ったところで、え! 通行止め! どう考えてもこの一本しかないのに。

警備員のおっちゃんに言うと、
「時間帯通行止めです。看板が出てたと思うけど・・・。」だそうな。見てへんわ。

この時が15:30。15:50までは通すなと言われているという。
通れと言われても、実際に道は完全に封鎖され、デカいトラックやローラーが道を塞いでいる。

こいつは参ったな、ここで20分のロスかと思っていたら、意外にも「終わりそうなので通れますよ。」とのこと。
よかった。確かに道を塞いでいた車が端に移動している。

助かった。20分のロスを覚悟したが、2分で済んだ。
キャンプ場まではまだ45km。1時間以上はかかるからな。


引き返す道はどこにも寄らずにどんどん走る。4時半過ぎ到着なら御の字よ。

さあ、あと1km少々というところに迫って、え! 通行止め!
さっきから1kmぐらい山道を走っとったんよ。離合もどうかというような道。
今度はおっちゃんも立ってないし、完全にバリケードで封鎖されとる。
通行止めって書いとけよ!
たぶん書いてあったのを見落としたんやろな。

戻るしかない。

しばらくバックで戻る。おじさんはだいたいバックが嫌いだ。前向きに生きたい。
しかもこんな道で。右は山、左は海に落ちる崖。ガードレールもあんまりないような。
これをどこまで下がるんよ。
お、ちょっと広いところがあるぞ。対向車となら何とかすれ違えそうなぐらいの幅。
切り返し大作戦。
勝負じゃ。
勝負と言うても、負けたら崖の下やから、そこまでの勝負はしないよ。

何度か切り返して、何とか回れそうなぐらいになったが、最後がギリギリすぎる。
誰かが見てくれてオーライとか言ってくれたらたぶん大丈夫だけど、一人で回るには絶対的な確信が持てない。
ガードレールがないところなので、絶対的な確信が必要。たぶんではあかんねん。
ここで命を賭けた勝負をするやつはおらん。
再び切り返して元の体勢に戻り、1mほど動かしてからまた同じ動作をして、抜けた。ふー。

とりあえず民家の辺りに戻り、海岸沿いに車を停めて、地図を確認する。
間違いない。この道しかない。
諦める言うてもなぁ。次の候補と思っていたキャンプ場はだいぶ遠いよ。絶対真っ暗になるよ。

考えたらいくら何でもキャンプ場付近にも住んでる人はいるはず。農作業する人とか。
ということは、さすがにその一本しか道がないとは思えない。
道路工事するのでしばらく陸の孤島で生活してくださいということはないやろ。

まだ5時にはなってない。役場に電話した。

確かに道は合っていると言う。
で、かなり遠回りにはなるが15分ぐらいで行ける道があるんだとか。
役場の人も親切に教えてくれるが、全く土地勘のない人間に電話だけで道を伝えるのはかなり難しいようだ。
こっちもタブレットのグビ子(Googleのナビのことね)を開けて、必死に食らいつく。
この道のことを言うてはんねんやろなぁ。
拡大してもほとんど目印がないような山道なので、不確実なイメージながら頭に入れて出発した。

とりあえず最初の目標は見つかった。が、そこからがわからん。
再び電話する。もう5時だ。役場も終わってしまう。
さっきとは違う人が出て、また丁寧に教えてくださる。

こっちかなぁ、と不安になりながら行くと、やっぱり違ったようで、苦労して目印に戻る。
さっきの説明を思い出して反芻する。まっすぐ行って、右。次は左に行って道なり。自動販売機を左に曲がるとあとは一本道。
最後の降り口を見落とさないように。

よし。

うまくいった。自動販売機が目印って、と思ったが、自動販売機は確かにその辺りでは唯一だったからわかった。
左に曲がったらすぐやな。

え!3.5km先通行止め!
これ、行ってええのん? もうあの折り返し作戦はいやや。

また電話。出てくれ。

その通行止めは、先ほど苦労した通行止めのことで、こちらから行く場合はそこまでに着くからたぶん大丈夫と言われた。
たぶんでは困ると言うと、たぶんを取り消してくれて安心。



かくて数分後。
私はキャンプ場に降り立っていた。

着いた。疲れた。

写真のない長い文章を読まされた読者もさぞ疲れたことだろう。

本日の走行距離、224.1km。


室鼻公園キャンプ場


ここも公園。車は乗り入れられる。例によって無料。
西宇和郡伊方町。


もう5時半を過ぎている。

暗くなる前に急いで設営。今日はちゃんとテントで寝よう。
「ちゃんとテントで」というのも変か。「ちゃんとふとんで」のほうが普通か。

とにかく静か。
すぐそこに海があるのに波の音もしない。
車も通らないし、人の気配は全くない。
もちろん、完ソロ。


さ、夕食といきましょう。


愛姫牛バラ。
魚介類が多かったので、たまには焼肉でもしよう。


徳島で買ったしいたけと、高知で買ったピーマンと、愛媛の牛肉。
3県のコラボ焼肉。


肉は塩のみ、ピーマンとしいたけはしょうゆで。
調味料はいろいろ持っているのだが、面倒くさいので、たいていは塩としょうゆで済ますことが多い。


じゃこ天。徳島でも食べたが、愛媛でも。
ゆず胡椒味が聞いている。


タチウオの浜焼き。
この浜焼きシリーズはいろいろな魚のものが売られていた。思ったよりも歯ごたえがある。

こんなものか。
後は残り物とか、乾き物とか。



ポンジュース。愛媛でなくても買えるが、あえて愛媛で買ったポンジュース。
ここでは飲んでいない。



そう言えば、昨日写真を取り損ねた高知土産を。
何も愛媛編で紹介せんでも。


土佐銘菓「竜馬がゆく」。まだ開けてもいない。


塩けんぴ。普通の芋けんぴでもよかったが、ここは塩で。
芋けんぴはどこでも売られているが、高知の名物なんだってね。


鍋焼きラーメンなるものがあるそうだが、食べる機会がなかったので袋麺で。
しんじょう君パッケージ。


サラダかつお。
家に帰ってから、ちゃんとサラダにした。ツナサラダのカツオ版ですな。


辛口吟醸 大吉祥土佐鶴。結局開けずに持って帰った。

「土佐鶴酒造」って早口で3回言える?
意外に難しいでしょ。


やはり体調が戻ってないんだろうな。
これまでのキャンプ旅からすると、食べるものが少ない気がするな。
飲む方も。
初日の徳島で買った芋焼酎はこの日で飲み干したが、日本酒は前日にホテルで飲んだ300mlだけ。
ビールはそれなりに飲んだと思うが、いつもよりは少なめだった。


今日は佐田岬しか行ってないのに疲れた。
さっさと寝よう。

おやすみなさい。

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

2019.3.1

おはようございます。
もう3月になったんだ。

夜中から風が出てきたのか、ソテツがザワザワ言うてたな。言うてはないけどな。
この日も夜中と明け方の2回目覚めた。
どうもぐっすり寝られてないなぁ。
のどが痛いぞ。

少し散歩してみた。


この木、ソテツで合ってるのかなぁ。
ソテツとかヤシとかシュロとか、区別がわからんのよね。


すぐ裏は海岸。
入り組んだ湾になってる。室鼻はちょっとした半島になってるところの先っぽ。


だからちゃんと灯台もある。行ってないって。


トイレ棟。きれいにしてある。


実はここ、プールがあるのだった。


東屋もある。


炊事棟もちゃんとある。


謎の建物(笑)。結局何かわからず。
この下の車庫のような空間は雨キャンプで逃げ込める。
使用禁止と書かれていなければ使わせてもらってもいいのだろうか。


展望台みたいなところから見下ろしてみた。こういう角度でテントを撮るのは珍しい。


夕日ではない。朝日だ。


ソテツのシルエットがいい感じ。


もはや南国に来た気分。


昨日最初に役場に電話したのは、向こうに見える集落の辺りか。
ちょっとした陸の孤島だな。


朝食は昨日道の駅で買った冷たくなった塩パン2個と冷たい缶コーヒー。
湯を沸かしてコーヒーを淹れてもいいのだが、結局1回もしなかった。めんどくさがりか。

テントは乾燥していたので、撤収は楽勝。

8時15分には出発。
今日は移動距離少なめかな。





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