満を持しての新潟遠征③~3日目にしてようやく新潟。今夜のお供は誰?

はむおじさん

2019年10月03日 11:35

第3日目  2019.9.26


個人情報保護の観点からはあまり言いたくないのだが、実はこの日、はむおじさんの誕生日なのだった。
そう、バースデイキャンプなのだ。
誕生日にキャンプをするのは初めてなので、初バースデイキャンプなのだ。


そして、いよいよ新潟に行く。新潟ではまだキャンプをしたことがない。初新潟初バースデイキャンプなのだ。

さらに言うと、これで東日本制覇を達成することになる。つまり、東日本達成記念初新潟初バースデイキャンプなのだ。


富山県の中でも既に東の方にいるので、新潟はもう遠くない。

今日は余裕だね。


上越市までは海沿いの国道8号線を通っていけばいいんだね。

ところが、Google マップで確認すると何度見ても途中から変な山道を通れというのだ。
意味がわからないのでよく見ると、市振から親不知の間の短い距離で8号線が逆向きの一方通行になっているのだ。
工事でもしてるの?
そのわずかな距離のために、30分以上はかかると思われる山道を走る?

今改めてGoogle マップを見ると、そんな表示はない。
でもその時はMad氏にも確認してもらったから、はむおじさんの見間違いではない。

よくわからないが、そんな山道に時間をかけるぐらいなら高速で一気に抜けてやるさ。
で、キャンプ場から程近い朝日ICから1区間だけ、親不知ICまで北陸自動車道に乗ったのさ。




このわずかな1区間にあったパーキングで見た芭蕉の句碑。

一つ家に遊女も寝たり萩と月 芭蕉
芭蕉の虚構と言われているエピソードに添えられている、市振宿での句。



海が見えている。この辺りからずっと海沿いを走る。



この間に県境を跨いだ。


【新潟県】



親不知子不知という有名な難所のあたりだが、ここは帰りにも通るのでその時にまた。


親不知ICで降りて、後は下道。海沿いの8号線。

糸魚川市から上越市へ。
余裕があると思うせいで、何となくのんびりとドライブをしてる。
急ぐこともなく、かといって、どこかに寄ることもなく。


でもせっかくなので少し寄り道をしよう。


道を逸れて10kmほど走ったが、到着。


星峠の棚田。
大河ドラマ「天地人」のオープニングにも登場したとあるので、動画を探して見つけた。うん、確かに棚田が映ってるぞ。


少し高いところからズーム。
ホントは田植え前がいいそうな。水鏡になって。
もう少し早ければ、収穫前の黄金色の稲穂が見られたかも知れないが、ちょうど収穫の時期で中途半端になっちゃった。


ここは十日町市。十日町だが市なのだ。
十日町に来た以上は食べなければならないものがある。




へぎそば。
「へぎ」という器に入れられて、「布海苔」をつなぎに使い、「手繰り」という盛りつけ方をするのが特徴。ということらしい。


今日は誕生日なので、天ぷらをつけた。ただし、一番安い「野菜の天ぷら」。何か文句ある?
このへぎそばは一人分。大きな「へぎ」を頼んで、複数の人でシェアするのが一般的ということだ。

お店の写真を撮るのを忘れたが、「小嶋屋本店」という有名店の一つ。


風呂もすぐ近くで見つけた。「道の駅 クロステン十日町」に併設されている「キナ-レ明石の湯」。


新しくてきれいな建物。600円。


LINEの友達になったら飲み物サービスするよ、というポスターがあったので、友達になって風呂上がりにアイスコーヒーをごちそうになった。
370円得した。

道の駅でも買い物ができ、近くのスーパーにも寄れたので、後はキャンプ場に一直線。
いや、道は相当曲がってたけど。

最後の1kmほどは「対向車、来ないで~」と祈りながら走る感じ。


着いた。
本日の走行距離、187.3km。


七ツ釜公園キャンプ場

「田代の七ツ釜」という滝壺の近くにある無料キャンプ場。
広くはないが、車も何とかすれば横付けできる。
ゴミは当然持ち帰り。



朝に撮った写真だけど、こんな感じ。比較的きれいな芝生。
テントを張るスペースとしてフラットな場所が何ヶ所かある。


炊事場。飲めるかどうかは書いていなかった。


これはいかにも水飲み場なので大丈夫なんだろう。


ベンチやテーブルやら。老朽化は否めない。


トイレ。ボットンだが、きれいにしてある。



さて写真には全く写り込んでいないが、実は今日は一人ではない。
はむおじさんの誕生日を祝いに、わざわざ来てくれたサプライズ・ゲストがいるのだ。

東日本達成記念初新潟初バースデイキャンプはソロキャンプではないのだ。

東日本達成記念初新潟初バースデイサプライズキャンプなのだ。

しかしソロキャンプでないなら、はむおじさんルールに照らして、新潟県制覇とすることには否定的な意見が多く寄せられることになろう。(ならへん、ならへん。)

「東日本達成記念」の看板は下ろすしかあるまい。

それはまあいいとして、ゲストを紹介しよう。














Mad氏。





なーんや。



Mad氏「なーんや、って何や。」



わかってたけど、そのとおりかい!って感じ。
犯人は黒島ちゃんだろうってみんな思ってたけど、結局そのとおりかい!みたいな。


Mad氏「なんで俺は犯人扱いやねん。」




失礼しました。
Mad氏は前日K氏と陣馬形山でキャンプした後、合流しに来てくれたのだった。
サプライズでも何でもない。ちゃんと連絡を取り合っていたので、来ることは承知していたのだ。
しかもMad氏のほうが先に着いていたので、はむおじさんが合流しに行ったみたいになった。

ちなみにMad氏は、はむおじさんの誕生日のことは全く知らなかったのだ。

まあ、ええけど。

黒島ちゃんについては、わかる人だけわかってください。


他の客は誰もいないので、一人だったら完ソロになるところだった。



さっきから気になっていたのだが、木の陰に何かいる。



大蛇?!




「スネーク・パス」。芸術家が作った歴(れっき)としたオブジェ。
ちゃんと写っていないが、ボウルのようなものが7個ある。七ツ釜にちなんでいるようだ。


さあ、はむおじさんのお誕生会の開幕だ!



こういうビールが似合う季節になってきた。


今日のお総菜。ねぎメンマ。新潟に関係あるかどうかは知らない。


Mad氏からのプレゼント。チャーハン。
前日たくさん炊いたけど、炊きすぎたのとK氏がそれほど食べなかったのでめっちゃ残ったらしい。
でもちゃんと具もたくさん入り、しかもちゃんとパラパラチャーハンになってる。
とてもおいしかった残飯チャーハン。ろうそくでも立てようかと思った。



生しいたけ。
新潟県は長野県と並ぶキノコ王国で、まいたけ・なめこ・ひらたけが全国第1位、しめじ・エリンギ・えのきが全国第2位。
雪国まいたけはうちの近所のスーパーでも売っているが、まいたけの全国シェアは62%を超える。
ただし、しいたけは第10位と少し微妙。ちなみにしいたけの第1位は長野でも北海道でもなく、徳島県。


炭火で焼いて醤油をかけて食べた。


新潟で有名な焼き鳥屋「みやこや」の冷凍もつ鍋。(豚もつだけど)
ローソンホルモン鍋と同じように冷凍のまま火に掛けるのかと思ったら、作り方①解凍します。から始まってる。めんどくさ!

まあ、ちゃんと食べたけどね。


越後鶴亀 純米吟醸。スッキリしているが、米の甘みも感じられる好みの味。

日本酒王国・新潟なので何を選んでいいか、迷っちゃう。
有名な越乃寒梅とか八海山、久保田シリーズもあるしなぁ。
ここは新潟限定と書いてあったので、これにした。「限定」っていう言葉に弱いのは仕方ないよね。

新潟の酒は淡麗辛口飲み口スッキリというイメージが強い。
「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」という有名な日本酒がある。
以前私の上司で、日本酒はスッキリしすぎるのもなぁ、というタイプのM氏がいて、「上善如水」の話題になったときに「それやったら水飲んどけ」と言っていたのを思い出した。
私もどちらかというと、米の味がしっかり味わえるほうが好きかな。「上善如水」ももちろん美味しいけどね。


あまり食べたものの写真がないな。一人じゃないときはしゃべりに気がいって、写真を撮り忘れる傾向が強いな。
後は残り物とかを食べたかな。



これは食べてない。

Mad氏は3時頃キャンプ場に着き、「着いたよ」とLINEしてくれた。おじさんはまだ20kmぐらい離れていたので「まだまだです」と送り返した。
するとMad氏から「クワガタが岩の上にいるので彼と遊んでます」という謎のおちゃめなメッセージを送ってきたのだ。
遊び相手のMad氏をはむおじさんが奪ったね。ゴメン。寂しかっただろうね。

着いてからはそのことをすっかり忘れていたが、夜になって二人で見に行くとクワガタ君はちゃんと同じ場所にいたのだった。


この後、バースデイキャンプを見事に演出してくれたのが、星空。
それはそれは圧巻。ホントにプラネタリウム状態。
天文マニアのMad氏が「星が見えすぎて星座がわからん」というぐらいだから、相当だ。
このフレーズ、はむおじさんもときどき使うが、そもそも星座を知らないので見える星の数とはあまり関係なかったのだ。

天の川も十分わかる。
夏の大三角形の近くにある「いるか座」も教えてもらった。

玄太さんによる写真ACからの写真



流れ星も二つ見た。


頸椎に難があるはむおじさんにとって空を見続けるのは少々つらいのだが、それでも見続けたいと思うほどの星空を堪能した。
そうか、コットを出して仰向けに寝転べばよかったのか。

こんなロマンチックな星空を一緒に見ているのが何でMad氏なんや、と思っていたら、Mad氏も同じことを考えていたようだ。


いやぁ、なかなか印象深いバースデイキャンプになったぞ。
夕方からなぜか鼻がグスグスいってるのだけが余計やけどな。湯冷めしたんかな。

12時を回ったので寝る準備。
例によってまだ起きているMad氏をおいて、先にテントに入った。


おやすみなさい。

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

2019.9.27


おはようございます。
7時前までグッスリ。風邪も一気に治ったみたい。


今日の朝食はちゃんとご飯を炊こう。


魚沼産コシヒカリの新米を買っていたのだ。
上手に炊かなくては。

普段は無洗米を使っているので、久しぶりに米を研ぐという作業をした。
水に浸ける時間もちゃんととった。


メスティンとエスビットのポケットストーブと固形燃料。さらに風防。
キャンプのブログや動画でよく見るやつ。
放ったらかしで炊けるというのがありがたい。

蒸らしの時間もとって、いよいよジャーン!




つやつやのご飯とご対面。
久しぶりにご飯を炊いたが、上手に炊けたやんか。
おかずなしで食べてみた。うん、間違いなくうまい。


目玉焼きでも作っておいたらよかったが、そんなものなくてもいい。


おかずはシンプルにこの二品で。


めしどろぼ漬。飛騨の道の駅で買った。
あまりにも美味しくてご飯が足りなくなるので、泥棒してきてしまうぐらいだという意味だ。
「ままかり」とか「酒盗」と同じタイプのネーミング。


野沢菜なめ茸。十日町の道の駅で買った。


これで十分。

Mad氏にも食べてもらおうと1.2合ぐらい炊いたが、起きてこないな。9時になるぞー。
メスティンも水につけて片付けたいぞ-。
仕方ないから、塩むすびにでもしておこうとラップを広げて塩をパラパラしたタイミングでMad氏が起きてきた。

そう言えば、今回はテントの間に車があったせいか、グッスリ眠ったせいか、Mad氏の寝言の記憶がない。
「Mad氏の寝言コーナー」をお待ちかねだった読者のみなさん、あしからずです。


米を浸水させている間にテント以外の撤収作業はほぼ終わっていた。
少しお散歩してこよう。


例のスネーク・パスの大蛇、頭もないのにこれで切れてる?


小道を進むと、やっぱり胴体が続いている。


登り坂になってきた。


フーフー言いながら登っていくと、開けた場所が。


この玉を守るようにグルリと蛇が回って・・・


頭! 平面か!

ちょっとした運動になった。

10時を回って出発。Mad氏とは今回はこれでお別れ。

今日はホントに新潟ソロキャンプを果たすぞ。


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