2018.7.19
キャンプ場を出発したのは9時。
近くにある日帰り温泉施設は11時から。
2時間をつぶすのは無理だ。
とりあえず行ってみたいところがあるので20分ほど走る。
こんなところ。
視点を変える。
ここも大台町のキャンプ指定地域。
おっさんキャンプ仲間の一人がぜひ行ってみよというので、行ってみた。
確かに絶景だ。息を飲むほどの切り立った崖を見上げて、人間の小ささ、無力さを思う。
そして目の前には清流。こりゃいいや。もちろん、無料。
ただし、ここを利用するにはちょっと高いハードルを越えなければならない。
車の横付けはおろか、荷物を運ぶためにはこの坂道を利用しなければならない。
写真の上の方にある建物の向こう側が駐車場で、坂を下り、撮影している踊り場のような場所で方向転換。
さらに長い坂を下りる。
アウトドアワゴンがあるとは言え、1回で運べるだろうか。忘れ物をして戻るだけでもたいへんそう。
この一点を克服できれば、ぜひ利用してみたいキャンプ場だと思った。
ところで、こういったキャンプ場についての情報、キャンプをしない人には全くどうでもいい話なんだな。
でも、もしかしたら行ってみたいと思うキャンパーさんも読んでくださっているかもしれないので、やっぱり書く。
結局日帰り温泉は諦めて、今日の目的地、和歌山県は潮岬を目指す。
この後はひたすら走っていたので、特に何もない。写真もない。
何もないと書いたが、トンネルはたくさんあった。それも2000m、3000m級のやつ。
トンネル嫌いやねん。
考えたら、三重県ではキャンプ場以外どこにも行かなかったな。残念なことをした。
【和歌山県】
和歌山では、キャンプ場に着く前に一カ所。
橋杭岩。
上の写真が道の駅の駐車場から。下の写真は道の駅2階の展望室から。
どうやっても目の前過ぎて一枚に収まらない。
そこで、
こういう手段を使う。
この時点でもう昼食時だったので、何か食べるべきだった。
せめて、この道の駅で食材を購入すべきだった。
昨日の反省が全く生きていないことを、この後思い知らされることになる。
買い物よりも風呂に入りたかったのが先を急いだ理由。
やっと入れた。
串本温泉サンゴの湯。本州最南端の温泉だそうな。
おじさんは、キャンプに行ったら絶対風呂に入らなきゃダメ!というタイプではない。
入れるなら入るが、タイミングにもよるし。
しかし、この暑さではさすがに我慢できぬ。
Tシャツを着ているのか、汗を着ているのか、途中からわからなくなってきたレベル。
とにかく気持ちよかった。
近くのスーパー(オークワ串本店)で買い物をして、キャンプ場へ。
潮岬望楼の芝キャンプ場
広々とした芝生のキャンプ場。向こうに見えるのは潮岬観光タワー。
ただし、この芝生は有料期間(GW、夏休み、秋の土日など)のみ使用できる。
今回は無料期間なので、場所は著しく制限される。
が、無料期間用の場所のほうが、駐車場や水場、トイレは近い。
狭い場所だが、平日なのでマシ。それでも、平日の割には7~8張りはあったなぁ。
車は入れないので、駐車場から運ぶ。
さすがに近くて良さげな場所は押さえられている。
荷物をがんばって運んで離れた場所に落ち着こうかと思ったが、この後近くに張られる可能性もある。
で、結局駐車場からいちばん近い場所に。
これ、何を撮ろうとしたのかよくわからない写真。
柵の向こうが駐車場。私の車はちょうど手前の木に隠れている。
こんな距離だからワゴンは使わず、柵越しに荷物を運んだ。まあセミオートに近い。
サイトから見た眺め。広い芝生を、指をくわえて見るしかない。芝生の向こうには海も見える。
まあ、この芝生、意外とフラットな場所は少ないかもしれない。
わかりにくいが、タオルを干しているロープともう一本向こう側にあるロープの間が通路。
ここは一般の人もたくさん通る。散歩中の夫婦やら、ウォーキングの人やら。
それを考えずにテントを張ったものだから、ちょっと恥ずかしい。
しかも、地元の方々は慣れているからか、結構挨拶してくださる。話しかけてもくる。
別に嫌じゃないけど。
その中で際立っていたのが、坂田のおじさん。
話しかけてきたかと思うと、近くに座り込んでタバコを吹かし始めた。
で、しゃべるしゃべる。
この潮岬キャンプ場の歴史も教えてもらった。
このおじさん、かなりの有名人らしく、「潮岬 坂田」で検索すると続々出てくる。
ここで坂田のおじさんに話しかけられたキャンパーがブログに書くわけだ。
坂田のおじさん、ちゃんと私も書きましたよ。
さて、先に坂田のおじさんの話になったが、昼食が先だった。
到着和歌山ラーメン。これ、どこでも売ってるやつ。
せめてお土産用の和歌山ラーメンにしたらよかった。
ちょっとお散歩。
海がきれい。
本州最南端の碑。日本最北端ほどの感激はない。というか、ここ昔に来たことあるねん。
最南端の碑よりも南から撮った。太平洋だ。地球の丸さを感じられる場所だ。
実は最南端はここよりもっと先にクレ﨑という岬がある。
浜に降りて岩場を行かなければならないらしい。
こんなのもある。
こんな建物もあった。かなり新しい。
自由に入れる。クーラーも効いている。こんなところにいたら、出られなくなる。
サイトに戻ってダラダラ飲食タイム。
梅干し。南高梅。土産物屋にはピンからキリまである。
これはスーパーで買ったが、1個¥80ちょい。
うるめいわしの干物。和歌山は干物の生産も盛んらしい。
スーパーにもたくさん並んでいたが、意外に魚自体は和歌山産ではないものが多い。
炭火で焼いた。
うっかりして一部は裏返すと焼死体だった。グロいので写真はない。
マグロの刺身。どうしてもマグロが食べたかった。
おいしかった。一切れ¥100。梅干しの話の後なので、値打ちが感じられないか。
今日の地酒はこれ。「太平洋」。今日も空けちゃった。ビールも5本。
二日でビール(350ml)10本、日本酒8合。まあそんなもんやろ。
ししとうの炭火焼き。和歌山県はししとうの生産量全国第3位。
ただしこれは昨日の残り。三重県産。
以上。
えっ?ホントに?
ホントに。
道の駅でいくつかの候補を逃したのが痛かった。
スーパーでは揃わない。昨日わかってたのに。
最後は潮岬の土産物屋に賭けたが、決め手に欠けた。
ちょっと次からもうちょっと考えなあかんなぁ。
ちなみに、口には入れなかったけどこんなものも買っていた。
飲むみかん。
和歌山と言えばみかんだが、さすがに季節が違う。
売っているところもあったが、めっちゃ高い。
じゃばらドリンク。
じゃばらは和歌山県が圧倒的なシェアを誇る柑橘類。かなり酸っぱいらしい。
これらは結局お土産になった。
お土産と言えば、帰りの道の駅で買ったもの。
めはり寿司とさんま寿司。どちらも和歌山名産。
実は串本の道の駅で買おうとしたのだが、ちょっと量が多いかなと思ってやめたのだった。
雲丹ほたて。
和歌山のウニとほたてが有名かどうかは知らない。
土産物屋さんでは圧倒的にマグロとクジラ押しだったが、単に食べたかったので。
つぶれ梅。
梅干しは既に買っているが、このおじいさんの顔に負けた。
さて、ちょっとええ話。
暗くなってから若い夫婦と小さい女の子が隣にやってきた。
小さいランタンひとつ、暗い中でテントを立てている。結構大きいテント。
お手伝いはできそうにないが、おじさんのランタンを近くに運んであげた。
さらに女の子がポールを組み立ててたのを手伝った。いや、励ました。
無事にテント設営も終わって、旦那がランタンを返しに来てくださった。
その後、奥さんは旦那に言われたのか、お酒を一杯ごちそうしに来てくださった。
そんなつもりじゃなかったのだが、ありがたくごちそうになった。
北海道では10日間あったのに、これといった人とのふれあいがなかった。
和歌山はほんの数時間で、坂田のおじさんと、この若夫婦。
やっぱりソロキャンプとは言え、いや、ソロキャンプだからこそ人とのふれあいはあったほうがいい。
食べるものが少ないのではないかというご心配は無用。
写真に撮って紹介するまでもないものも、実は食べているから。
乾き物とか、ソーセージとか。
そんなこんなで和歌山の夜は更けていくのであった。
かなり酔いが回っていたのか、片付けも結構適当なまま寝てしまった・・・・。
おやすみなさい。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
2018.7.20
おはようございます。
結構早く起きた。目的は日の出。
お、ええ感じやぞ。
違う、こっちは南や。
慌てて東の海が見えるところに急ぐ。
ガビーン!
既に日は昇っていたのだった。どうやら30分遅かったようだ。
しかも東の空、曇ってるやん。
この最南端のキャンプ場。東側は海だが、西の海にはかなり距離がある。
だから、夕陽は諦めていた。その分、日の出に賭けていたのに。
ちょっと飲み過ぎたのかも。
朝の散歩がてら、少し離れたトイレに行き、テントに戻る。
まだ5時半すぎ。もうちょっと寝よう。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
ポツポツポツ、バラバラバラ・・・。
嘘やろ。
雨?
えーっ!
降ってる!
テントは昨日に続き、フライシートを掛けていない。雨が降らない前提のこと。
雨雲レーダーを見る。
確かにうっすらとかかっている。
1時間予報では7時台に雨マーク。今は6時半。
う~ん、まさかの雨だ。
まあ、ええ。乾く。
どうせ晴れるんや。真夏日になるんや。
テントだけじゃない。結構外に荷物出したまま寝てしもた。
まあ、ええ。乾く。
どうせ晴れるんや。真夏日になるんや。
二回言うた。
とは言え、ホンマに濡れたらあかんものは、慌てて車に片付ける。
しかもなかなか止まない。
雨と言うても、傘がなくても困らない程度。霧雨よりは粒が大きいぐらい。
それでも止まなかったら乾きようがない。
時にはパラパラと音を立てる。
しばらくは何もせず、チェアに座ってボーッとして濡れていた。
コーヒーでも淹れたいが、雨の中で豆碾いてお湯沸かしてはめんどくさい。
クーラーボックスに入ってた午後ティーで我慢する。
朝食は用意していない。
予想通り、7時半までには止んだ。もちろん日が差してきた。
と言うか、途中からは狐の嫁入り状態だったのだ。
何もかもあっという間に乾き、コーヒーも飲んで、撤収完了。
せっかくなので、潮岬観光タワーにも上ってみた。
¥300。本州最南端訪問証明書をもらえる。
1階は無料のエルトゥールル館。
串本町はトルコと強い友好関係にある。
明治時代に串本沖でトルコの軍艦が遭難し、串本町の人たちが献身的に救助や支援をしたことによる。
その軍艦がエルトゥールル号。「海難1890」という映画にもなったらしい。
7階の展望台に上る。
西を見ると、潮岬灯台。
南を見ると、もちろん海。潮岬沖には、ホントにたくさんの船が通る。
東を向いてキャンプ場を俯瞰する。
道沿いのこんもりと木が茂っているところが、無料キャンプ場の区域。
テントを張っていたのは奥にある駐車場のすぐ手前。木で見えないけれど。
北側は住宅が広がっている。
タワーを離れ、帰途につく。
灯台にも寄ろうかと思ったが、駐車場代¥300かかるのでやめた。行ったことあるし。
後は帰るだけ。
朝食がまだだ。
途中に寄った「道の駅 すさみ」。
決して心がすさんでいるとか、そういうことではない。
11時頃になっていたので、朝食か昼食かわからない食事をする。
イノブタ焼き肉丼。
このすさみ町はイノブタの飼育が盛んらしい。
イノシシよりは明らかにブタ寄りだと思う。
おいしかったけど。
しばらくは海沿いを走り、南紀田辺から阪和自動車道に乗り、一気に帰宅。
その都道府県のものを食べるというテーマはこれからも続けていきたい。
しかし、スーパーではそれほど手には入らない。
道の駅やサービスエリアはよいが、量も多いし、値段も高め。
これからの旅に一つの課題を残した紀伊半島のキャンプ旅であった。
今回は最近になく真面目な文章であった。
愛知、静岡、福井、石川、富山、北海道、三重、和歌山。
既に行ったことのある京都、奈良、滋賀を含めても、1道1府9県。
あと36都府県。
全国制覇の道は遠いが、その分この楽しみが長く続くということだ。
さあ、次はどこだ。