2018.6.18
第7日目
前日のタイトルに「旅も後半」と書いたが、実際はもう終盤だ。
今日は函館の近くまで南下する。これが最後のキャンプ地になる。
さあ、支笏湖は朝になってもぼやっとした風景しか見せてくれない。
じゃあ、支笏の敵(かたき)は洞爺湖で。
洞爺湖経由で行ってみよう。
東大沼までは200kmはないと思われる。
この日も道の駅にせっせと寄ることになる。
一つ目。
道の駅「フォーレスト276大滝」。
正確に言うと、この道の駅は改修のため来年3月まで休業中。
この写真は併設の「きのこ王国」。
きのこ汁¥100、頂いときましょ。
写真ではわかりにくいが、かなり多くの種類、量のきのこが入っている。
注文が入ってから作るという限定商品のプレミアムきのこ汁が気になった。
が、¥270なので諦めた。2.7倍。セレブの食べ物だな。
恐竜までが宣伝してる。右手はどこへいった?
さあ、洞爺湖に来た。いつの間にかいい天気になった。
支笏湖の敵はとったか。
途中、有珠山と昭和新山が見えたので写真を撮ろうと思いながら、近づきすぎて見えなくなった。
この辺りは壮瞥(そうべつ)町という。聞いたことあるなぁと思ったら、横綱北の湖の出身地だった。
おじさんは子どもの頃、大相撲が大好きで、月刊「大相撲」を定期購読していたほどだ。
ちょうど北の湖が史上最年少で新入幕を果たした頃からよく見るようになり、強くなっていく過程を見てきた。
憎たらしいほど強い横綱だった。
北の湖記念館もあったが、寄らなかった。ちょっと後悔している。
実はその頃プロレスも大好きで、「ゴング」という雑誌を定期購読していたが、その話は今は無関係。
洞爺湖の周辺は温泉街でもある。風呂に入ろう。
ちゃちゃっと調べると、すぐ近くの北海ホテルがいい感じ。
日帰り入浴¥500。独占。貸し切り。
そんなに広くはないが、ホテルの大浴場だからね。湯ったり。←よく見るフレーズ
しかもちゃんと温泉。
ただし、お風呂セットの袋にタオルを入れ忘れた。
というか、バスタオル代わりに使っているぶ厚めのタオルしか入ってなかった。
服を脱いでから気づいたからなぁ。車まで取りに戻るの面倒やな。
まあ、大丈夫。たいした問題ではない。
問題は昼食。
ラーメンが食べたい。
北海道に来て食べたラーメンはカップ麺だけ。
この辺りは札幌みそラーメン文化か?それとも函館塩ラーメン?近くには室蘭カレーラーメンというのもあるぞ。
ラーメン屋はすぐ近くにあったが、休みだったり、貸し切りだったり。
まあ、先に行ってみるか。
一旦ラーメンと思ったら、他のものを食べる気分じゃなくなってしまった。
ラーメン!ラーメン!ラーメン!ラーメン! 子どもか。
しばらく行くと、道の駅「とようら」。
おいしそうなもの、発見。
ホタテフライ級(ソース付き)¥250。 めっちゃうまい。
豊浦町はホタテの名産地だそうな。
それにしても、なぜ、「ホタテフライ級」? 級?
ちょっと悩んだが、これを見つけて納得。
内藤大助。元WBC世界フライ級チャンピオン。
この町が産んだ英雄という訳ですな。
結局、大滝のきのこ汁と豊浦のホタテフライ級がこの日の昼食であった。合計¥350。
勝手に北海道を横顔に見立て、宗谷岬が頭頂部、知床半島が鼻の先。
釧路辺りが口で、襟裳岬があご。
室蘭はのどちんこ?
豊浦辺りからは、首の付け根に向かって海沿いを走る感じ。
特に何もない。
霧がヤバい。青空などとっくになくなり、暗ーい感じ。
長万部はちょっと大きめの町だが、ここを過ぎて、八雲町の辺りまで、ひどい霧。
海のすぐ横を走っているのに、霧で海さえはっきりしない。
気分まで暗くなる。
道は悪いし、道路工事で片側通行多いし、早く大沼に着いてくれ。
あ、道民、特にこの辺りにお住まいの方が読んでいたらすみません。
あくまでも個人の感想であり、地域の悪口を言いたいわけではありません。
道の駅もいくつか寄った。写真撮ってない。
独り言が多くなる。
ほとんど人と会話してないからな。店の人ぐらい。
後は、温泉で会ったおじさんとか、キャンプ場の管理人さんとか、すぐ近くのサイトの人とか。
それもたいした会話ではない。
北陸シリーズに登場したE氏のような人もいない。
話し相手はナビ子ぐらい。
「この先事故多発区間です。」「わかりもした。気をつけもす!」
「次の交差点を右折です。」「ありがとさげもす。」
「しばらく道なりです。」「そいはよか。」
思っていたのと違う道を案内すると、「違(ちご)う!ちゃんと案内してたもんせ。」
大河ドラマ「西郷どん」の影響で、薩摩ことばがマイブーム。
知らないうちに口をついて出てくる。
じゃっどん、そいは独り言かナビ子との会話だけでごわす。
他の人には使いもはん。
まっこて、どうでもよい話。
ようやく大沼に近づいてきた。おや?また晴れてきたでごわす。もうええ。
コンビニでビールなどを買い、キャンプ場に向かう。
東大沼キャンプ場
非常に人気のある無料キャンプ場。土日になると駐車場もいっぱいになると聞く。
さすがに月曜日。ガラガラだった。それでも10組ぐらいはテントを張っている。
無料なので、張りっぱなしでどこかに行っている人もいるようだ。
ゴミは持ち帰り。焚き火はOK。乗り入れは不可。というか、できない。
駐車場とキャンプサイトが離れているので、セミオートも無理。
荷物運びは避けられない。これさえ苦にならなければ、非常にいいキャンプ場。
台車は置いてあるので、自由に使える。
こういう道を数十メートルは運ぶことになる。
奥に見える建物がトイレ。
この辺りにももちろんテントは張れるが、トイレより向こうの方が見晴らしがいい。
大沼の様子。いい雰囲気。ロケーションはすばらしい。
「ボブの絵画教室」で描かれそうな風景。知らない人は調べましょう。
でもしばらくしたら、
霧に包まれてきた。
雨は降っていないが、タープは乾かすために張った。
トイレも広くてきれい。無料キャンプ場とは思えない。
ちゃんと手入れしてくださる人がいるおかげだ。
会ったのはおばさんではなく、おじさんだったが。
今日はスーパーには寄ってない。
キャンプ飯も最後なので、ここまでに食べずに残っているもの、道の駅で買ったものを食べる。
塩辛ととうきび干しちゃった。道の駅「そうべつ情報館i(アイ)」で買った。
いかの形のかまぼこ。道の駅「YOU・遊・もり」で買った。
焼きにんにくなめ茸。きのこ王国で買った。これは食べずに持って帰った。
今日のメインはこれ。
スープカレー。昨日「サーモンパーク千歳」で買っておいた。
レトルトなので、具も入っているが、残っていたジャガイモ、玉ねぎ、アスパラをバターで炒めて入れた。
うまそうに見えないが、とてもうまかった。
モッツァレラソーセージ。これも「サーモンパーク」。
これは昨日の飲み残し。空き瓶を持って帰った。
クーラーボックスの中身は、だいたいなくなった。
昼食が少なすぎて、空腹を我慢していたこともあり。
これは食べてない(苦笑)。結構虫が多い。
キャンプとしては最後の夜をゆっくり過ごせた。
ただ、誰かが連れてきた犬が吠えたり、11時過ぎても大声でしゃべるご婦人方やら、
12時過ぎてからエンジン音を響かせてバイクでやってくる奴やら、
客層は今回いちばんダメな感じだった。
無料キャンプ場だから、ということはないと思うが。
最後の夜なので、食材食べ尽くし、薪燃やし尽くしができてよかった。
最後にゴミ持ち帰りの場所を選んだのは失敗。家まで持って帰らなあかん。
燃えるゴミと生ゴミは焚き火で気合い入れて燃やした。
燃やさないゴミはできるだけ小さくして大きめのジップロックの袋に入れて、空気抜いてペチャンコにした。
雨というか、霧雨が降ってる。いや、霧雨よりも細かい。
これは霧なのか。霧の中にいるのか。
夜になっても、地震関係のLINEがどんどん入ってくる。
実感が湧かなくて、すんもはん(すみません)。
12時過ぎてから寝た。
北海道で寝る最後の夜だ。
おやすみなさい。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
おはようございます。
4時頃目を覚ますと、雨の音。あぁ、降ってるな。
最後までやってくれるなぁ。タープ、乾かへんがな。
あ~あ、とか思いながら二度寝。
次は6時半なので、起床。
雨は止んでるけど、やっぱり
どんより。
朝の大沼。霧はマシか。
朝食は昨日買っておいたおにぎり1個。
写真は夜に撮っておいた。というか、食べるつもりで忘れてた。
朝写したテントの様子。
荷物運びがあるので、段取りを考えながら、撤収に励む。
そのうち、明るくなってきて、9時頃には日も差してきた。
諦めていたタープが乾いてきた。よかった~。
乾燥撤収完了!
大沼公園は広く、時間があれば散策でもしたかった。
でも今日はいちばん距離を走る日。
330kmは走る予定。
それでは、函館に向かって出発。
絶対ラーメン食うたる!